2010年 06月 01日
新華僑 |
先日、関西の人気番組「たかじんのなんでも言って委員会」の外国人参政権の特集をYoutubeで観ていたら、日本に帰化した元中国人の女性のゲストが、
日本に帰化した理由を訊かれて、
「日本のパスポートがあると便利だから」
と平然と答え、日本人のゲストから、
「それでは、あなたは何人か?」と訊かれて、
「私は中国人です!」
ときっぱり答えて、日本人のゲストを憤然とさせる場面がありました。
本人はなぜ自分が非難されるのか理解できないようで、きょとんとした顔をしていたのが見ていて面白かったです。
実際、中国人にとって国籍なんてものは、便宜的なものでしかなく、国籍を変えたくらいでは、中国人としてのアイデンティティーはビクともしません。
東南アジアの華僑なんて、一人で何ヶ国ものパスポートを持っているそうですから。
あと中国人は名前も複数、持っているケースが多く、レスリー・チャンが張国栄だったり、マギー・チャンが張曼玉だったりしますが、
芸能人だけでなく一般の中国人もけっこうクリスチャンネームを持っていて、パスポートと同様、TPOで使いわけしているようです。
そんな中国人から見ると、日本への帰化に抵抗を示したり、帰化する場合でも本名である朝鮮・韓国名にこだわって、その名前で帰化したがる在日朝鮮・韓国人は中々、理解できない存在でしょう。
逆にいうと、在日朝鮮・韓国人の朝鮮民族としてのアイデンティティーは、日本に帰化したり、日本名を使うことでなくなってしまう程度の希薄なものでしかないということです。
反対に中国人のアイデンティティーは非常に強固で、国籍を変えようが、名前を変えようが、自分が中国人であるという意識はまったく揺るがず、世界中どこに行っても、中国人だけで固まってチャイナタウンを作って住みます。
ただし、中国人意識が強いことは、必ずしも、中国人であることを主張することにはつながりません。
例えば、日本にも相当数の華僑が住んでいますが、彼らは在日朝鮮・韓国人のように自己主張したり、日本国内の政治に干渉したりしません。
この在日華僑の低姿勢は、東南アジアなどで華僑が迫害されてきた歴史と無関係ではないと思います。
東南アジア経済は華僑が牛耳っているのですが、そのため、現地人の反感を買うことが多く、政情不安に伴う暴動などが起こるたびに華僑が経営する商店が略奪にあったり、中国系住民が殺されたりしています。
インドネシアでは、1965年の国軍クーデターによって、華僑の支持者が多かったインドネシア共産党が弾圧され、数千人の華僑が殺害され、10万人を超える華僑が国外脱出を余儀なくされました。
ベトナムでは、サイゴン陥落の1975年以降、ベトナム全土を支配するようになったベトナム共産党が南ベトナム在住の華僑を弾圧し、100万人以上の華僑がボートピープルなどになってベトナムを脱出しました。
1975年から79年にかけてカンボジアで起こった、クメール・ルージュことカンボジア共産党による170万人に上るといわれる大虐殺でも、
クメール・ルージュのバックに中国共産党がついていたにもかかわらず、ベトナム系住民と共に都市部に住む華僑が真っ先に標的にされたといいます。
このような過去の歴史的な経緯から、東南アジアの華僑は中国系であることを過度に主張して、現地人の反感を買わないように注意しています。
東南アジアには、フィリピンのアキノ大統領やタイのタクシン元首相など中国系の政治家もいますが、彼らはあくまでもフィリピン人あるいはタイ人の政治家として振る舞い、中国人の血が入っていることを宣伝したりしません。
マレーシアから分離独立したシンガポールも実質的には華僑の国ですが、マレー系やインド系の国民がいることを根拠に多民族国家を標榜しています。
古くから海外に進出している華僑たちは、中国人が移住先の国で中国人であることを主張するとロクなことがないことを過去の経験を通じてよく知っているのです。
しかし、最近、海外に進出している中国人は積極的に自己主張するようになっています。
日本でも、池袋のチャイナタウン構想を打ち出したり、外国人参政権に意欲を示している中国人はすべて、最近、中国大陸から渡ってきたニューカマーと呼ばれる新華僑です。
私の知り合いの古くから日本に住んでいるオールドカマーの華僑は、これらニューカマー中国人を毛嫌いしています。
日本国内で中国人による犯罪が頻発して、中国人=犯罪者というイメージが広まり、そのとばっちりを受けて迷惑を蒙っているからです。
オールドカマーの華僑はまた、ニューカマーの中国人が日本の国内政治に積極的に関与しようとしていることにも懸念を抱いています。
オールドカマーの華僑は「日本に住まわせてもらっている」という意識が強く、地元の十分な理解を得ずに新華僑が打ち出した池袋チャイナタウン構想にも反対していますし、外国人参政権についても消極的です。
総連や民潭などの団体を通じて積極的な政治活動を行っている在日朝鮮・韓国人と対照的ですが、
在日朝鮮・韓国人がそのような政治工作を通じて、在日特権と呼ばれる様々な権利を獲得したものの、そのことで日本人に反感をもたれ、激しいバックラッシュに遭っていることを思うと、
長い目で見た場合、オールドカマーの華僑の目立たない生き方の方が賢い生き方のような気がします。
最近、世界各地でまた中国人の移民が増えてきて、これらニューカマー中国人が移住先の国で傍若無人な振る舞いをして、現地の人間の反感を買っているといいます。
すでにパプア・ニューギニアや南アフリカ共和国では、現地の人間による中国人商店の略奪や中国人に対する襲撃事件が頻発しているそうです。
ニューカマーの華僑たちは、オールドカマーの華僑と同様、このような中国人排斥を経験して少しずつ大人しくなり、現地に溶け込む努力をするようになると思いますが、
とりあえず、日本のパスポートを持っていると便利だからという理由だけで日本国籍を欲しがるような中国人には帰化を認めるべきではないと思いますネ。
日本に帰化した理由を訊かれて、
「日本のパスポートがあると便利だから」
と平然と答え、日本人のゲストから、
「それでは、あなたは何人か?」と訊かれて、
「私は中国人です!」
ときっぱり答えて、日本人のゲストを憤然とさせる場面がありました。
本人はなぜ自分が非難されるのか理解できないようで、きょとんとした顔をしていたのが見ていて面白かったです。
実際、中国人にとって国籍なんてものは、便宜的なものでしかなく、国籍を変えたくらいでは、中国人としてのアイデンティティーはビクともしません。
東南アジアの華僑なんて、一人で何ヶ国ものパスポートを持っているそうですから。
あと中国人は名前も複数、持っているケースが多く、レスリー・チャンが張国栄だったり、マギー・チャンが張曼玉だったりしますが、
芸能人だけでなく一般の中国人もけっこうクリスチャンネームを持っていて、パスポートと同様、TPOで使いわけしているようです。
そんな中国人から見ると、日本への帰化に抵抗を示したり、帰化する場合でも本名である朝鮮・韓国名にこだわって、その名前で帰化したがる在日朝鮮・韓国人は中々、理解できない存在でしょう。
逆にいうと、在日朝鮮・韓国人の朝鮮民族としてのアイデンティティーは、日本に帰化したり、日本名を使うことでなくなってしまう程度の希薄なものでしかないということです。
反対に中国人のアイデンティティーは非常に強固で、国籍を変えようが、名前を変えようが、自分が中国人であるという意識はまったく揺るがず、世界中どこに行っても、中国人だけで固まってチャイナタウンを作って住みます。
ただし、中国人意識が強いことは、必ずしも、中国人であることを主張することにはつながりません。
例えば、日本にも相当数の華僑が住んでいますが、彼らは在日朝鮮・韓国人のように自己主張したり、日本国内の政治に干渉したりしません。
この在日華僑の低姿勢は、東南アジアなどで華僑が迫害されてきた歴史と無関係ではないと思います。
東南アジア経済は華僑が牛耳っているのですが、そのため、現地人の反感を買うことが多く、政情不安に伴う暴動などが起こるたびに華僑が経営する商店が略奪にあったり、中国系住民が殺されたりしています。
インドネシアでは、1965年の国軍クーデターによって、華僑の支持者が多かったインドネシア共産党が弾圧され、数千人の華僑が殺害され、10万人を超える華僑が国外脱出を余儀なくされました。
ベトナムでは、サイゴン陥落の1975年以降、ベトナム全土を支配するようになったベトナム共産党が南ベトナム在住の華僑を弾圧し、100万人以上の華僑がボートピープルなどになってベトナムを脱出しました。
1975年から79年にかけてカンボジアで起こった、クメール・ルージュことカンボジア共産党による170万人に上るといわれる大虐殺でも、
クメール・ルージュのバックに中国共産党がついていたにもかかわらず、ベトナム系住民と共に都市部に住む華僑が真っ先に標的にされたといいます。
このような過去の歴史的な経緯から、東南アジアの華僑は中国系であることを過度に主張して、現地人の反感を買わないように注意しています。
東南アジアには、フィリピンのアキノ大統領やタイのタクシン元首相など中国系の政治家もいますが、彼らはあくまでもフィリピン人あるいはタイ人の政治家として振る舞い、中国人の血が入っていることを宣伝したりしません。
マレーシアから分離独立したシンガポールも実質的には華僑の国ですが、マレー系やインド系の国民がいることを根拠に多民族国家を標榜しています。
古くから海外に進出している華僑たちは、中国人が移住先の国で中国人であることを主張するとロクなことがないことを過去の経験を通じてよく知っているのです。
しかし、最近、海外に進出している中国人は積極的に自己主張するようになっています。
日本でも、池袋のチャイナタウン構想を打ち出したり、外国人参政権に意欲を示している中国人はすべて、最近、中国大陸から渡ってきたニューカマーと呼ばれる新華僑です。
私の知り合いの古くから日本に住んでいるオールドカマーの華僑は、これらニューカマー中国人を毛嫌いしています。
日本国内で中国人による犯罪が頻発して、中国人=犯罪者というイメージが広まり、そのとばっちりを受けて迷惑を蒙っているからです。
オールドカマーの華僑はまた、ニューカマーの中国人が日本の国内政治に積極的に関与しようとしていることにも懸念を抱いています。
オールドカマーの華僑は「日本に住まわせてもらっている」という意識が強く、地元の十分な理解を得ずに新華僑が打ち出した池袋チャイナタウン構想にも反対していますし、外国人参政権についても消極的です。
総連や民潭などの団体を通じて積極的な政治活動を行っている在日朝鮮・韓国人と対照的ですが、
在日朝鮮・韓国人がそのような政治工作を通じて、在日特権と呼ばれる様々な権利を獲得したものの、そのことで日本人に反感をもたれ、激しいバックラッシュに遭っていることを思うと、
長い目で見た場合、オールドカマーの華僑の目立たない生き方の方が賢い生き方のような気がします。
最近、世界各地でまた中国人の移民が増えてきて、これらニューカマー中国人が移住先の国で傍若無人な振る舞いをして、現地の人間の反感を買っているといいます。
すでにパプア・ニューギニアや南アフリカ共和国では、現地の人間による中国人商店の略奪や中国人に対する襲撃事件が頻発しているそうです。
ニューカマーの華僑たちは、オールドカマーの華僑と同様、このような中国人排斥を経験して少しずつ大人しくなり、現地に溶け込む努力をするようになると思いますが、
とりあえず、日本のパスポートを持っていると便利だからという理由だけで日本国籍を欲しがるような中国人には帰化を認めるべきではないと思いますネ。
by jack4africa
| 2010-06-01 00:04
| 国際関係