2011年 01月 25日
ヨルダン&シリア周遊(4) |
☆入場料の高さに怒り狂ったぺトラの遺跡
翌朝、早起きして朝の6時半のバスでぺトラへ。
3時間ほどで遺跡のメインゲートの前に着きましたが、チケット売り場で入場券を購入しようとしたら、なんと入場料が50ディナールとトンデモナイ料金になっているではありませんか。
私のもっている2010‐11年度版の「地球の歩き方」には21ディナールと記載されていますから、わずか1年ほどで2倍半に値上がりしたことになります。
50ディナールというのは、1ディナール=125円で換算すると6250円。米ドルに換算すると70ドルになります。
高いといわれているアンコールワットの遺跡の入場料が1日20ドルですから、その3倍半もする料金の設定がいかに異常なものかよくわかります。
それでもここまで来て遺跡に入らないわけにはいかないので、しかたなく50ディナールを払って中に入りましたが、はっきりいって遺跡としては全然、大したことなかったです。
この程度の遺跡なら、エジプトにはいくらでもあります。
一番、がっかりしたのは、旅行会社が「薔薇色のぺトラ」と宣伝しているように、ぺトラの遺跡の岩石は薔薇色をしているので、遺跡全体が薔薇色に輝いて見えると聞いていたのが、
実際には、岩石の表面に砂漠の砂が黄粉みたいにこびりついて、全然、薔薇色に見えなかったことです。
高い入場料を取るなら、岩の表面くらい掃除しとけ!
といいたくなります。
ぺトラの遺跡が有名になったのは、ハリウッド映画「インディージョーンズ/最後の聖戦」の舞台になってからですが、この映画のお蔭で観光客が増えると、ヨルダン政府はそれまでの2.7ディナールの入場料をいきなり21ディナールに値上げしてしまったのです。
この21ディナールだけでもアンコールワットの3日間の入場料である30米ドルに相当し、ぼったくりもいいところなのですが、それを今回はさらに50ディナール(70米ドル)に値上げしたのですから、無茶苦茶です。
ヨルダンが中東の国であるにもかかわらず、石油が出ず、主要な産業といえば観光産業くらいしかないビンボー国家で、観光客にたかりたくなる気持ちは理解できなくはないけど、
観光産業の健全な育成にはリピーター客が増えることが不可欠で、それをこんな阿漕な商売をしていたのでは、ほとんどの観光客はいっぺんくれば十分と感じて、二度とヨルダンに来なくなるでしょう。
もしかしたら、ヨルダン政府自身、ぺトラの遺跡が大したことのない二流の遺跡であることをわかっていて、人気のあるうちに稼げるだけ稼いでおこうと考えているのかもしれませんが。
いずれにせよ、ヨルダン政府は、ヨルダンという国の実態を広く世界に知らしめるために、
国名をヨルダン・ハシミテ王国からヨルダン・ボッタクリ王国に改名すべきだと思いますね。
続く
「2011 シリア・ヨルダンの旅」
by jack4africa
| 2011-01-25 00:01