2011年 03月 29日
ケーキ屋のシンちゃん |
先日、テレビのニュースで福島県の避難所にいる中学生の男の子が高校の入試に合格したことがわかって喜んでいる様子が映し出されていて、
その東北人らしい色白のすべすべした肌を見ていたら、昔、付き合っていた福島県出身の売り専ボーイのことを思い出しました。
彼は私が初めて買った売り専ボーイで、私が売り専にハマるきっかけになった記念すべき(?)男の子で、私の過去の男遍歴の中でも5指に入る美少年でした。
彼と出会ったのは、日本に定住するために帰ってきてまもない頃で、もう若くないんだから、だれか決まったステディを見つけたいと思って何人かのホモの子と付き合ったのですが、
どいつもこいつも中身が女の子でうんざりしていたとき、偶々、二丁目のある売り専バーに入ったのです。
その店で女装のママさんに勧められるまま、大学生のボーイを指名して、自分の席に呼んで一緒に飲んでいたのですが、そのときもろ私の趣味の可愛い男の子が店に入ってきたのです。
売り専バーというのは出勤は自由で、ボーイは好きな時間に店に来るのですが、彼がカウンターに現れたとき、そこだけスポットライトが当ったような気がしました。
もちろんただの錯覚ですが、その後、売り専通いを続けるうちに本当の上玉というのは、店に入った途端、向こうからパーッと目の中に飛び込んでくることがわかりました。
逆にいうと、店に入ってすぐにピンとくる子がいないと、いくら粘ってもダメだということで、勝負は一瞬にして決まるのです。
それで指名した大学生に謝って、代わりにその男の子を席に呼んでもらったのですが、それがシンちゃんでした。
シンちゃんは身長が170センチ位、今どきの男の子としてはそれほど大きくはありませんが、可愛い顔をしているわりに、身体はけっこうガッチリというかムッチリしていて、やたらと感度の良い男の子でした。
家に連れて帰って、先に風呂に入るようにいったのですが、裸になった彼の身体がとてもセクシーだったので、後ろから彼の肩を抱いて、
「いい身体してるね」
と囁いたら、触りもしてないのに、下を向いていた彼のモノがムクムクと立ち上がって直角に屹立してしまったのには驚きました。
私に肩を抱かれただけで興奮して反応してしまったのです!
そのあと一緒にベッドに入ったのですが、全身、性感帯といった感じで、どこを触っても切なそうに身悶えします。
声を出すのを必死で我慢しているのですが、それでも耐えきれなくて、アッ、アッと間欠的に小さい声を漏らすのが色っぽくて、もっと感じさせてやろうと思ってしつこく愛撫していたら、泣きそうな顔になって、
「もうやめて!」
と哀願してきました。
それでとりあえず1回、イカセて、枕を並べて話をしていてたら、急に、
「またぁ、もうやめてよ!」
と大きな声を出します。
なにもやってないだろ、といったのですが、私が彼の方に顔を向けて話をすると私の鼻息が彼の耳たぶに当たって、それがくすぐったくて我慢できないというのです。
彼は私がわざと彼の耳たぶに息を吹きかけていると誤解したらしいのですが、
そんなところまで感じるのか!
と呆れてしまいました。
そんな彼に一目ぼれして、毎週1回はその売り専バーに通って彼を指名していたのですが、
彼は昼間はケーキを作る会社で働いていて、商品であるケーキをバンに積み込んで都内のケーキ屋に配達して回るのが仕事だそうで、
仕事は朝、早く始まる代わりに夕方は早めに終わるので、会社の寮に戻ってから一眠りして、それから店に出勤するといっていました。
彼はどちらかというと無口でおとなしい男の子で、私がなにを要求しても拒否するということがなく、かなりしつこく責めても、苦しそうな表情を浮かべながらも我慢して耐えるので、
調子に乗っていろんなことをヤッていたのですが、「性に溺れる」というのはこういうことなかと思ったりしました。
シンちゃんに限らず、私は売り専ボーイを買うときは必ず、オールナイトで買っていました。
短時間、SEXだけやってそれでサヨナラというのが嫌なのです。
店から男の子を連れだすとまず焼肉屋かなんかにいって一緒に食事し、その後、自分の家に連れていって、酒を飲みながらビデオやテレビをみておしゃべりし、それからおもむろにヤルというのが好きで、
私にとってSEXというのは単なる性行為を意味するのではなく、一緒に食事をすることもテレビを見ながら馬鹿話をすることもぜんぶ広い意味でSEXに入るのです。
そして、コトが終わって男の子が寝入ってしまうと、その寝顔を眺めて時間を過ごし、翌朝、彼が目覚めると寝起きのイッパツをヤッて、
夜明けのコーヒーを一緒に飲んで、後朝の別れを惜しむというところまで行かないと気が済まないのですが、
シンちゃんは朝、別れるとき必ず自分の方から「別れのキス」をせがんできて、そういう彼の人懐こいところも彼を気に入った理由のひとつでした。
私はよくシンちゃんを二丁目の売り専バーでオフしたあと、まっすぐ家に帰らずに、同じ二丁目のゲイバーに連れて行きました。
シンちゃんをみせびらかすためです。
当然、ヒンシュクを買いましたが (^^;
特にマコに連れて行ったときは大変でした。
マコは今もまだあるかどうか知りませんが、二丁目では老舗の店で、当時は、店の奥に踊れるスペースがあって、比較的、若い客で賑わっていました。
その夜も客で賑わっていたのですが、シンちゃんを連れて中に入ると、あちこちから刺すような視線が飛んできて、立ち往生してしまいました。
なんでこんな可愛い子があんたみたいな冴えない中年と一緒にいるのよ!
といった感じでみんなもの凄い目で睨んで来るのです。
殺意の籠った視線で袈裟がけに真っ二つに斬られるという貴重な経験をしたのもこのときです。
おかまの嫉妬って、本当に怖いですねぇ~
このときあんまり怖い思いをしたので、それからはシンちゃんを連れ歩くのは止めにしましたが。
シンちゃんとは半年くらい付き合ったのですが、あるとき、一緒に飲んでいるときに真剣な表情で、
「最近、自分が女好きなのか、男好きなのか分からなくなった」
と言い出しました。
当時は売り専バーはノンケの男の子しか雇わなかったので、シンちゃんも当然、ノンケでした。
私と一緒に泊まったときは、その夜に2発、翌朝に1発と最低3発はヤッテましたが、夜、2発目をヤルときは、大抵、睡魔が襲ってきて半分、眠っていました。
それでも若いせいか、アソコは元気一杯で、イクときは半分、眠りながらも、激しく身体を震わせながらイッたものです。
それだけ私に精を搾り取られても、わりとケロっとしているので、大したもんだと感心していたら、女の子が相手なら一晩5発くらいは軽くデキるというので驚きました。
そのシンちゃんが女好きか男好きか自分でもよく分からなくなったと言い出したのです。
私は一度、シンちゃんのバックを掘ったことがあります。
私は基本的にネコで、タチることはめったにないのですが、シンちゃんがもの凄く感じる男の子なので、バックを掘ったらどんな風に反応するか見てみたくなったのです。
シンちゃんは痛そうな顔をして耐えていましたが、終わった途端、トイレに駆け込んで中々、出てきません。
心配になった頃、やっと青い顔をして出てきましたが、なんか悪いことをしてしまったような気がして、それ以後、二度とバックはやりませんでした。
ところがほかの客たちは、彼が嫌がるのを無視して、容赦なく彼のバックを攻めていたようなのです。
そして何度もバックを掘られているうちに、シンちゃんはバックの味を覚えてしまい、男に掘られながら快感に喘いでいるうちに、自分が女になったような気分になってきて、
もしかして、売り専ボーイになって男とSEXするうちに、自分はホモになってしまったのではないかと心配し、悩みはじめたようなのです。
このブログで何度も書いているように、ホモであろうがノンケであろうが、身体の構造は同じで、性感帯も一緒です。
そのため、性感帯を責められると相手が男でも感じてしまうのはある意味、自然なことで、男に抱かれて感じたからといってホモになってしまったと悲観する必要はないのです。
私はシンちゃんにそのようなことをいって、シンちゃんを慰めたのですが、シンちゃんが本当に悩んでいるのはそのことではないのではないかという気がしました。
シンちゃんが本当に悩んでいたのは、このまま売り専で働いて大金を稼いでいたら、安月給でケーキ屋で働くのが馬鹿らしくなるのではないか、
そんな風になってしまったら、自分はマトモな人生を歩めなくなるのではないか、
そんな心配ではなかったのかと思うのです。
実際、二丁目ではその美貌ゆえに男にチヤホヤされて、道を踏み外していく男の子が沢山います。
シンちゃんレベルの美少年であれば、金持ちのパトロンの1人や2人ついてもおかしくないし、私の知らないところでいろいろと誘惑もあったのではないかと思います。
しかし、私はシンちゃんは男にチヤホヤされたくらいで、身を持ち崩すような男の子ではないと思っていました。
彼は売り専で働いたお蔭で、自分の美貌が金になることを知ったと思いますが、同時に自分が男を惹きつけることができるのは若いうちだけで、年取って容色が衰えたら相手にされなくなることも知っていたと思うからです。
それからしばらくしてシンちゃんは二丁目から消えていきました。
シンちゃんがボーイとして働いていた売り専バーのママがボーイとして雇ったノンケの男の子に入れあげて大金を貢いだあげくその男の子に捨てられて、
店を手放さざるを得なくなって閉店してしまったことが直接の理由だったと思いますが、
シンちゃん自身、これ以上、二丁目の水に浸かっているとカタギとして生きていけなくなると考えて、自分から二丁目を離れていったのではないかという気がします。
いま思うと、シンちゃんは、男好き女好きを超えて、人好きのする男の子でした。
人の好き嫌いがあまりないというか、自分に親切にしてくれる人間には相手がだれであっても好意を抱き、その人間の親切に一生懸命、答えようとするところがありました。
つまり、彼は美少年としてはめずらしく性格の良い子だったのです。
ちょっと顔が良いからといって高ピーになるホモの男の子とは対照的で、そういう意味では、やっぱりノンケの男の子でした。
シンちゃんは、生きていれば現在40代半ば、もしかして故郷の福島に帰っていて、今回の地震と津波と放射能漏れのトリプル災害に遭って困っているのではないかと心配しています。
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by jack4africa
| 2011-03-29 00:00