2011年 07月 09日
タイ&ベトナム周遊(10) |
☆パタヤ、ジョムティエン・ビーチ
バンコクに1泊したあと、バスでパタヤへ。
パタヤに着いてすぐにジョムティエン・ビーチへ。
ビーチで仕事をしているマッサージボーイのトム君に会ってマッサージをしてもらうのが目的です。
私は一昨年の4月に酷い腰痛を患い、それ以来、腰痛が慢性化しているのですが、去年の10月にパタヤに来たとき、トム君にそのことを話して身体を揉んでもらったら、その後、2ヶ月間、痛みが消えたのです。
2ヶ月過ぎたらまた痛みが戻ってきましたが、このときは日程の都合でパタヤには1泊しかしておらず、彼のマッサージも1回しか受けませんでした。
たった1回のマッサージで2ヶ月間、痛みが止まったのだから、3日連続してマッサージを受けたらだいぶ良くなるのではないかと思い、今回はパタヤに3泊することにしたのです。
ところがジョムティエン・ビーチにトム君の姿が見当たらないのです。
トム君はタイ人にはめずらしい働き者で、いつビーチにいっても必ずいるのですが。
近くにいた中年のマッサージ師のオッサンに彼の消息を尋ねたら「今、オフシーズンだから、故郷のラヨーンに帰っている」といいます。
しかし、昔はオフシーズンでも必ずいたのです。
「昔は知らないが、今は故郷に帰っている」
あらためて周囲を見渡してみると、本当に観光客が少ないです。
かってはオフシーズンでもそれなりに観光客がいたのですが…
これだけ観光客が少ないと商売にならないので、田舎に帰って農作業の手伝いでもする方がマシだと考えて帰ってしまったのかもしれません。
タイで観光客が激減しているのは、ここ数年、タクシン派の赤シャツ隊と反タクシン派の黄シャツ隊が代わりばんこにデモをやって、
空港を閉鎖に追い込んだり、デモ隊と軍や警察が衝突して死者が出たりと政情不安が続いているせいです。
日本も今回の震災で外国人観光客が激減して、観光業界は大変だそうですが、日本の場合、経済全体に占める観光産業の割合は大きくありません。
しかしタイでは観光産業は基幹産業の一つで、観光産業の停滞が経済に与える影響は日本の比ではありません。
それを考えると、タクシン派も反タクシン派もいい加減、政争をやめて政情の安定を図るべきだと思うのですが、先日、行われた総選挙でもタクシン派は現首相の対抗馬としてタクシン元首相の妹を担ぎ出し、
彼女の所属する政党が議会の過半数を獲得したことから、彼女が次期首相に就任して、現在、国外に亡命中のタクシン元首相を呼び戻す公算が強いといわれています。
そうなると反タクシン派が黙っていないでしょうし、当分の間、国民不在の政争は止みそうにもありません。
日本の民主党政権の迷走ぶりを見れば、タイのことを嗤う資格はないのですが。
結局、トム君の代わりにそのマッサージ師のオッサンに身体を揉んでもらったのですが、彼は下手くそで、腰痛はよくなるどころか、さらに悪化したのでした!
☆Sansuk Sauna
ここ数年、パタヤでは午後、ジョムティエン・ビーチで過ごした後、ジョムティエン・ビーチとパタヤの町の中間にあるこのゲイサウナに必ず寄ることにしています。
ゲストハウスが併設されているこのサウナは開放的なリゾートホテル風の造りで、ここのレストランで美味しい料理を食べて、プールサイドでのんびりと時間を過ごしていると本当にくつろげます。
サウナの客層はファランとファラン好きのローカルの男の子がメインで、私なんかはお呼びではないのですが、
今回はここでも奇跡が起こり、だいぶオネエが入ってるけど、きれいな顔をした20歳位の男の子に誘われました。
2階の個室でヤッたあと話をしたら、彼はパタヤのボーイズタウンのゴーゴーバーで働いているそうで、「今晩、ボクの店に遊びにきてヨ」と誘われました。
しかし、残念ながら、私はタイのゴーゴーバーについては完全に興味を失っているのです。
元々、ゴーゴーバーはボーイ目当てではなく、ショーを観るのが目的で行っていたのですが、去年の10月にバンコクとパタヤのゴーゴーバーに行って、そのあまりの凋落ぶりにショックを受けました。
バンコクでは一時期の過激なショーは姿を消し、くだらないニューハーフショーでお茶を濁していましたが、ドリンク代だけは300バーツというボッタクリ値段になっていて、
パタヤの方はドリンク代はバンコクほど高くはないけど、ショーのツマラナサはバンコク以上で、結局、今回はバンコクではゴーゴーバーは完全にパスして最初から行きませんでした。
パタヤでも行くつもりはなかったのですが、夜、暇だったので、パタヤで人気があるといわれるスンニープラザのKrazy Dragonという店にいったところ、なんとお立ち台で踊っているボーイはたったの一人!
行ったのは夜の11時ちょっと前、フツーこの時刻には20人位、踊っている筈なのですが、まさかボーイがぜんぶ売れてしまったとは思えないし、
マッサージ師のトム君と同様、客が少ないので商売にならず、みんな田舎に帰ってしまったのでしょう。
その後、ボーイズタウンも回ってみましたが、客の数よりも呼び込みのボーイの方が圧倒的に多く、もしかしてタイのゲイ産業はこのまま廃れてしまうのではないかと思ったのでした。
[「2011 タイ&ベトナムの旅」
by jack4africa
| 2011-07-09 00:04