2011年 11月 25日
シルヴィ・ギエム |
去る11月1日、福島県いわき市のいわき芸術文化交流館アリオスで世界的に有名なバレエダンサー、シルヴィ・ギエムが東京バレエ団と共に特別公演を行ったそうです
東日本大震災に心を痛めたシルヴィ・ギエムは、この秋、"HOPE JAPAN TOUR" と銘打って日本全国で公演を行っているそうですが、震災地でも公演を行いたいという彼女の強い希望により、いわき市での公演が決まったといいます。
福島第一原発事故が起こってから、予定された約400人のメンバーのうち約100人が来日を拒否したバイエルン国立歌劇団をはじめとして、放射能を怖れて来日公演をキャンセルする外国人アーティストが相次ぐ中で、
福島第一原発からわずか50キロメートルしか離れていないいわき市で公演を決行したギエムの勇気と日本に対する並々ならぬ愛情に感銘を受けました。
彼女が超一流のアーティストであるだけになおさらです。
いわき市の公演ではしばらく踊ってなかったラヴェルの「ボレロ」を東京バレエ団と一緒に踊ったそうです。
「ボレロ」は、映画でも踊ったジョルジュ・ドンが有名ですが、個人的にはシルヴィ・ギエムの「ボレロ」が好きです。
筋肉質で骨ばった体格の胸の薄い彼女がボレロを踊ると、少年が踊っているように見える瞬間があり、
その両性具有的な彼女を取り囲んで踊る、これまた中性的というか、男性をあまり感じさせない、
草食系の東京バレエ団の男の子のダンサーと不思議にマッチし、大げさにいえば東洋と西洋が融合した非常に魅力的な空間を創り出しています。
このボレロという踊り、バリ島のケチャックダンスにも似てるんですよね。
Sylvie Guillem - Boléro 1
http://www.youtube.com/watch?v=HhtI8JsuKbQ&NR=1
Sylvie Guillem - Boléro 2
http://www.youtube.com/watch?v=VvWrTFt31tE&feature=related
by jack4africa
| 2011-11-25 00:03
| 世界の映画&音楽