2013年 07月 02日
ジャワ島周遊(5) |
☆ ジャカルタからジョグジャカルタへ
ジャカルタに2泊したあと、ガンビル駅から朝8時30分発の特急TAKSAKA号でジョグジャへ。
座席はExekutifクラス(一等)で、料金は39万5000ルピア(3950円)。
ジャカルタ・ジョグジャ間の距離は512キロで、ちょうど東京・大阪間の距離に相当します。
日本の新幹線が東京・大阪で片道1万5000円くらいすることを考えると、この料金は安いともいえますが、インドネシアの物価水準からいえば、そう安くはないでしょう。
前日のサウナの料金もそうですが、今回、インドネシアを旅行して物価の安さをあまり実感できませんでした。
今回、持っていった2012-13年版の「地球の歩き方」に記載されている価格と比較すると、現在の価格は平均して2割以上、上昇していて、インフレが進行しているのがわかります。
特に遺跡の入場料とかツアー料金とか観光関連の価格の値上がりが激しく、割安どころか、割高に感じることが多かったです。
この特急の一等車にしても、座席のピッチに余裕があり、冷房はよく効いていたものの、それだけのことで、窓ガラスはひび割れたままのを使っていて、
「これが一等車?」といいたくなるようなビンボー臭さが漂っていました。
なにより、同じ距離でも、日本の新幹線は東京・大阪間を2時間40分で結ぶのに、このTAKSAKA号ではジャカルタ・ジョグジャ間が7時間半もかかるのです。
それでも隣の座席が空いていたので横になることができ、ジョグジャに着くまで、行程の半分くらいは寝てました。
「やっぱり汽車の旅は楽チンで良い」などと思っていたのですが、後から考えると列車内でリラックスし過ぎたのが問題だったのです。
☆ ジョグジャ到着
汽車は約10分遅れで、ジョグジャカルタのトゥグ駅に到着。
駅前に待機していたベチャと呼ばれる人力車タクシーの言い値の2万を1万に値切って、予約していたゲストハウス、ウイスマ・アリス(Wisma Ary’s)に向かいました。
このゲストハウスは、町の中心からは少し離れているのですが、HPで見たエアコン、ホットシャワー付きの小奇麗な部屋が1泊22万7700ルピア(2277円)と比較的、手頃な価格だったので決めました。
ベチャの運転手は大体の場所は判っていたようですが、詳しくは知らないみたいで、途中で何度か道端の人間に場所を訊ねていました。
ゲストハウスに着いて、玄関を入った庭を横切って奥の建屋にあるフロントまで行って、そこにいた若い男に予約してある旨を告げてチェックインしました。
ここはジャワ風の個人の邸宅をゲストハウスに改造したところで、中は広くはないけれど、庭に囲まれた小奇麗なところでした。
このゲストハウスではツアーの手配を頼めると聞いていたので、チェックイン後、早速、翌日のボロブドゥールとプランバナンの遺跡のツアーについて尋ねてみました。
フロントの若い男は、紙に書かれた各種ツアーの料金の一覧表を見せてくれましたが、私の希望するボロブドゥールとプランバナンを1日で見て回るツアーは12万5000ルピア(1250円)でした。
「これはトランスポートが付くだけで、ほかに日本語ガイド付きのツアーもありますよ」
と彼はいいます。
「世界中、どこでもそうなんだけど、日本語ガイド付きのツアーてやたらと高いのよねぇ。英語のガイド付きツアーの3倍はするんじゃないの?」
「私の場合、一応、英語が理解できるので日本語ガイドは必要ないし、そもそも、ガイドブックがあればガイドなんていらないし、この一番、安いトランスポートだけが付いたツアーでけっこうですよ」
といったら苦笑してました。
これでボロブドゥールとプランバナンの遺跡の両方を1日で安く観て回れると安心していたら、そうは問屋が卸しませんでした。
このツアー料金とは別にボロブドゥールの入場料20ドルとプランバナンの入場料18ドル、合計38ドルを払わなければならないというのです。
ブルータス、お前もか!
最近、世界中の遺跡の入場料が高騰してるんですよねぇ。
「世界遺産」なんかに指定されるとド~ンと入場料が跳ね上がるみたいで、そういう意味では、世界遺産の制度も考えものです。
☆ 盗られた!
部屋に入って荷物の整理をしていると、ショルダーバッグに入れていた旅行用の小型の目覚まし時計とデジカメがなくなっていることに気がつきました。
ショルダーバッグは旅行中、ずっと手元に置いていたので、どこで盗られたんだろうと不思議に思いましたが、よくよく考えると私は汽車の中でかなり長い時間、眠りこけていたのです。
座席を2つ占領して横になって寝ていたのですが、ショルダーバッグは頭の方(窓側)に置かずに、足元(通路側)に置いていたのです。
一等の乗客はみんな裕福でドロボーなんかいないだろうと油断していたのですが、コーヒー売りや弁当売りなどの物売りはフツーに車両に入ってきていました。
多分、これら物売りの一人が私が熟睡しているのを見て、ほかの乗客に気づかれないようにショルダーバッグから目覚ましとデジカメを盗んだに違いありません。
私は移動するときは、パスポートや現金やカードは貴重品袋に入れて、直接、身に付けて、ショルダーバッグには金目のものは入れないようにしています。
目覚ましは2000円ほどで買った安物だし、デジカメも初心者用の安い機種です。
そのため、金銭的な被害は大したことないのですが、デジカメがなくなったのはやはり困りました。
それまで撮り貯めていた写真が全部パーになったし、旅行が終わるまで新しい写真を撮れなくなったからです。
という訳で、今回の旅行記では、無料でコピペできるTripadvisorの写真を使わせてもらってますが、
私が撮るピンボケ写真よりもこれらの写真の方がずっと綺麗に撮れていて、それを考えると、わざわざデジカメを持って旅行する必要があるのだろうかと疑問に思ったのでした。
Wisma Ary's
2013 インドネシアの旅目次
by jack4africa
| 2013-07-02 00:01