2013年 07月 23日
ジャワ島周遊(11) |
☆ スラバヤ動物園
コロニアルホテルのマジャパヒットホテルに泊まること以外にスラバヤに来た目的はもうひとつありました。
コモドドラゴン、オランウータン、スマトラ虎などインドネシア固有の希少動物を飼育しているスラバヤ動物園を見物することです。
特に見てみたかったのはオランウータン。
私は基本的に人間の若いオス以外の動物にはあんまり興味がないのですが、オランウータンだけは例外で、特にオランウータンの赤ん坊が大好きで、一度、この手で抱いてみたいと前から思っていたのです。
という訳で、マジャパヒットホテルにチェックインしたあと、すぐにタクシーを飛ばしてスラバヤ動物園に向かったのでした。
動物園は、平日の午後のせいか。入場者が少なく閑散としていました。
まず最初に向かったのはコモドドラゴンが飼われている区画。全部で20頭くらいいたけど、オトナのドラゴンでも体長2メートル程度、中型のワニくらいの大きさで、離れて見ている分には、それほど恐ろしい感じはしなかったです。
道を歩いていて、いきなりこんなのとばったり出くわしたら、やっぱりびっくりするでしょうが。
あとコモドドラゴンならぬコドモのドラゴンも沢山いましたが、当然ながら、こっちの方はもっと小さかったです。
コモドドラゴンの隣の区画がオランウータンのいる区画なのですが、オランウータンが運動するために作ってある人工のサル山には一匹もいません。
日本で事前にネットで得た情報によると、動物園の入口にオランウータンの餌のピーナッツを売るオヤジがいて、そのピーナッツを持ってオランウータンのいるサル山に行くと寄ってくるとのことでしたが、
そんなピーナッツ売りはいなかったし、オランウータンも奥の飼育舎に引っ込んでいっこうに出てこないのです。
隣で見ていたインドネシア人のオッサンが「ほら、アソコにいる」と奥の方を指さしましたが、近眼の私には見えません。
というわけで、せっかく楽しみにしていたオランウータンですが、一匹も出会うことができず、空しくその場を立ち去ったのでした。
そのあと、スマトラ虎とかほかの動物も見ましたが、動物園全体が荒廃した雰囲気で、職員の姿はまったくみかけず、
動物たちは完全に放置されている感じで、スマトラ虎などもやせ細っていて、「ちゃんと餌をやってるんかいな?」と疑問に思ったのでした。
気になったので、日本に帰国してから、あらためてネットで調べたら、この動物園、札付きのブラックな動物園らしいです。
死んだキリンの胃からプラスチック塊20キロ、インドネシア動物園
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2862961/8590666
コモドドラゴン3頭がこつぜんと姿を消す、動物園が注意喚起 インドネシア
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2791930/6994737
インドネシア最大の動物園で数百匹が死亡、経営陣対立で放置
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2749252/6084374
見出しを見ただけでいかに酷い動物園かわかるでしょ。
インドネシアには動物愛護協会とかはないんですかね。
この動物園、なぜか園内にモスクがあって、アザーンを流してましたが、動物にしてみたら「アザーンはいいから、餌をくれ!」といいたいんじゃないでしょうか。
コモドドラゴン
☆ シンガポールのチャンギ―空港で見かけた中国系シンガポール人の呆れた行状
帰路はスラバヤからシンガポール経由で台北に飛んで、台北で関空行きのフライトに乗り継いだのですが、途中、立ち寄ったシンガポールのチャンギ―空港で信じられない光景を目にしました。
チャンギ―空港の搭乗ゲートの待合室に日本の公共施設などでよく見かける「飲用水」と書かれた水飲み器が置かれていたのですが、その前に中国系のシンガポール人の乗客が列を作っているのです。
よく見ると彼らの手には空のペットボトルや魔法瓶が握られていて、水飲み器の水をそこに詰めているのです。
普通、このような水飲み器というのは、喉をうるおすために一口か二口、水を飲むためにあると思うのですが。。。
シンガポール人の旅客は、空港の搭乗ゲートの前にこのような水飲み器が置かれているのを知っていて、無料で水が飲めるのであれば、一口や二口、飲むだけではもったいないと考えて、持参したペットボトルや魔法瓶に水を詰めているみたいなのです。
シンガポールでペットボトル入りのミネラルウォーターがいくらで売られているか知りませんが、せいぜい1本、100円くらいのものでしょう。
そのわずかな金を節約するために、彼らはわざわざ家から空のペットボトルや魔法瓶を持参してきているのです!
彼らはそこまで金を節約しなければならないほど貧しい人間には見えません。
そもそも本当に金がなければ、飛行機で旅行したりしないでしょう。
ある中年の婦人は、水を詰めたペットボトルを満足気な表情で自分のハンドバッグにしまっていましたが、その大きめのバッグは高価そうなオーストリッチでした。
こういうセコくて、公徳心のかけらもない国民を統治しようと思ったら、やっぱりシンガポール政府がやっているように、規則、規則で国民をがんじがらめに縛るより仕方ないのかなと思いました。
おわり
写真提供:Tripadvisor、その他
2013 インドネシアの旅目次
by jack4africa
| 2013-07-23 00:01