2013年 12月 31日
マレー半島南端周遊(5) |
☆マラッカへ
KLに2泊してマラッカへバスで移動。
チャイナタウン近くのパサールスニ駅からKLセントラル駅までLRTで行って、KLIAトランジットに乗り換えTBSバスターミナルで降りて、マラッカ行きのバスに乗ります。
マラッカまでの運賃は12.50リンギット(約400円)。約2時間でマラッカ郊外のバスターミナル、マラッカセントラルに到着しました。
このターミナルからマラッカ市内のオランダ広場まで行くためにはまたバスに乗らなくてはならないのですが、その市内の中心に行く17番のバスが中々、来ません。
30分くらい待ってやっと来たのですが、大勢の乗客でバスはぎゅうぎゅう詰め。
満員の乗客に挟まれてキャリーバッグを足の間に置いて吊革につかまって立っていたら、近くの座席に座っていたマレー人の男の子が立って席を譲ってくれました。
一人旅をしていると、こういう親切が身に沁みます。
オランダ広場に到着して、橋を渡ってチャイナタウンへ。
チャイナタウンの狭い通りは、まるで原宿の竹下通り並みの混みようです。
今日は日曜日のせいか、観光客が沢山来ているのです。
欧米人などの外国人観光客よりも、マレーシア国内の観光客が多く、中国系だけでなく、マレー系やインド系の観光客も沢山います。
毎日、この混みようではちょっとシンドイなと思いましたが、さいわい翌日の月曜日になると人出はバタッと減り、のんびりと通りを散策できるようになりました。
予約していたゲストハウスは、チャイナタウンの外れにあり、途中、人に道を尋ねながら、歩いて向かいました。
チャイナタウンの住民は当然のことながら、殆ど中国人ですが、道を訊くとけっこう親切に教えてくれます。
無愛想な人間の多い中国人にしてはめずらしいことですが、これは多分、マラッカが観光地だからでしょう。
中国人は、金になると思えば、いくらでも愛想よくできる連中ですから。
ゲストハウスは、マラッカ川に沿って建っている長屋式の建物の1軒で、玄関ドアのベルを押すとマレー人のオーナーが出てきて中に迎え入れてくれました。
☆川辺のゲストハウス
このゲストハウスは間口2間ほどの小さい家で、玄関を入って細い廊下をちょっと行くと10畳くらいのリビングルームがあって、その奥は8畳くらいの台所、台所の裏の出口のドアを開けるとマラッカ川に沿った遊歩道に出ます。
客室は2階と3階に合わせて9室だそうで、私はシングルルームを予約していたのですが、案内された3階の部屋は細長い8畳くらいのスペースに小さな机と椅子、扇風機、ベッドが置いてあるだけのシンプルすぎるほどシンプルな殺風景な部屋で、なぜか廊下側に大きな窓が付いていました。
部屋にはシャワー&トイレは無く、シャワー&トイレ付きの部屋はないかと訊いたら、このゲストハウスは全室、共同シャワー&トイレだといわれました。
ほかの部屋もいくつか見せてもらったのですが、どれも殺風景な部屋ばかり。
1泊30リンギット(約1000円)という値段を考えたらこんなもんだろうと思って、結局、マラッカ滞在中はその部屋に3泊しました。
しかし、小さい個人の家を改造したゲストハウスなので、部屋から出るとすぐにほかの宿泊客と顔を合わせたり、オーナーが話しかけたりしてくるので鬱陶しかったです。
一番困ったのは共同のシャワー&トイレ。ドアは中から一応、ロックできるようになっているのですが、ちゃんとロックしない泊り客が多く、ドアを開けたら中に人が入っていて慌ててまた閉めるという気まずい思いを何度もしました。
一度なんかドアを開けたら全裸の若い女性がシャワーを浴びていました!
そもそもこのゲストハウスにはシャワー&トイレが2階に2箇所あるだけで、3階の部屋に泊まっていた私はトイレに行くたびにいちいち階段を上り下りしなければならず、それも面倒でした。
なんでそんな不便なゲストハウスに泊まったんだといわれそうですが、トリップアドバイザーで偶々、このゲストハウスを紹介するページを見たら、
実際にこのゲストハウスに泊まった旅行者が書き込んでいるコメントが好意的だったからです。
コメントによるとマレー人のオーナーは大変、親切で、チェックインのときには地図をくれ、お勧めのレストランなどを教えてくれると書いてありましたが、
実際、そのとおりで、手製の地図にマラッカの見所やお奨めのレストランに印を付けたものをくれました。
しかし、私にいわせれば、マラッカの見所や美味しいレストランなどはガイドブックに載っているので、わざわざ教えてくれなくてもかまわないし、
そんな暇があったら、部屋にごみ箱くらい置いておけ!といいたかったです。
部屋には擦り切れたぼろいバスタオルが置いてあっただけで、石鹸もないし、ごみ箱もないのです!
奥の台所には、給湯器があって、いつでもインスタントのコーヒーや紅茶が飲めると自慢たらしくいわれましたが、「そんなら朝飯くらい作れよ!」といいたかった。
このゲストハウスで朝飯が出なかったので、私は毎日、近くのキャフェテリアに行って、15リンギット払って朝食をとらなくてはならなかったのです。
そのため、部屋代30リンギットと朝食代15リンギットで1日45リンギット(約1500円)かかったのですが、
一年前にミャンマーのパガンで泊まったゴールデンミャンマーゲストハウスは同じ値段で、ちゃんとした朝食が出て、部屋はここよりずっとまともで、従業員も必要なとき以外、声をかけてくることもありませんでした。
日本人ビンボー旅行者はハード面が充実してなくとも、「家庭的なべたべたしたもてなし」をするこういうゲストハウスを好む傾向にあるようですが、
私はそういうのが苦手な人間で、今回、このゲストハウスを選んだのは完全に失敗で、ケチらずにもっとましなところにすればよかったと後悔しました。
2013 マレーシアの旅 目次
本日のつぶやき
【靖国参拝の考察】アーサー・ウォルドロン氏 覇権確立 核心は中国の野望
6年以上前の記事ですが本質をついています。
by jack4africa
| 2013-12-31 00:01