2014年 03月 04日
ゲイリブの殆どが家族にも職場にもカミングアウトしてないって本当? |
「幸せなホモに嫉妬するゲイリブ」にも書いたのですが、ゲイリブにはストーカー体質の人間が多いみたいで、先日もゲイリブによるストーキングの被害に遭ったという人の話を聞きました。
その話をしてくれた人は被害者の友人だそうですが、被害者は過去にゲイリブ団体に所属していたことがあって、現在はゲイリブ業界からは足を洗って堅気のサラリーマンをしているそうです。
その彼に対して昔のゲイリブ仲間で、今もゲイリブ団体の幹部をしている男が執拗な嫌がらせを行い、最後には彼が勤務する会社宛てに本人のものではないわいせつな裸の写真を添付したメールを送りつけ、
「貴社で働くOOXXはホモで、ホモ向けの出会い系サイトにこのような破廉恥な写真を掲載して男を漁っています」
と中傷したというのです。
今どき、会社でホモバレしたからってどうっていうことはなく、社長も同僚も「お前、ホモだったのか」と笑って済んだそうですが、
本人はなんとなく居づらくなって、結局、その会社を辞めて、別の会社に転職したといいます。
この話を教えてくれた人は、ゲイのために働く活動家を自称しながら、同じゲイ仲間に嫌がらせして、勤め先の会社にまでゲイであることを告げ口するなんて本当に卑劣な人間だと怒っていましたが、
私は、被害者が職場でゲイであることをカミングアウトしていなかったことにちょっとひっかかりを感じました。
私自身はカミングアウトなんて必要ないという考えですが、仮にもゲイリブ団体に所属してゲイリブ活動を行っていた人間であれば当然、職場でもカミングアウトしていたのではなかったのかと思ったのです。
私がその疑問を口にすると、その話をしてくれた人は(彼はゲイリブ業界に詳しい人ですが)、
「大多数のゲイリブは、家族にも職場にもカミングアウトしてません」
というので驚いてしまいました。
「ということは、カミングアウトしているのはゲイリブ団体の幹部だけということですか?」
「幹部だって殆どは家庭や職場でカミングアウトしてません。下っ端のメンバーにはその事実を巧妙に隠してますけど。。。」
アメリカの有名なゲイリブ運動家で、映画にもなったハーヴェイ・ミルクが自分の信奉者たちにカミングアウトを奨励しておきながら、
死んだあと、彼自身は親きょうだいにカミングアウトしていなかったことが判ったという逸話を思い出しましたが、
カミングアウトしていないゲイリブ団体の幹部に、なぜカミングアウトしないのかと訊いたら、「日本は同性愛者に対するサベツが厳しいから、カミングアウトできないのだ」と答えたそうです。
じゃあ、なんのためにゲイリブ運動をやっているのか、といいたくなります。
彼らは、そういう同性愛者に対するサベツ(実際にそのようなサベツが存在すると仮定してのことですが)と闘うためにゲイリブ運動をやってるんじゃないんですか?
そもそも、日本にはホモフォビアの強い欧米キリスト教圏のような激しい同性愛者サベツは存在しないし、
日本でカミングアウトする同性愛者が少ないのは、サベツのせいではなく、カミングアウトという行為が日本の文化風土に馴染まないからです。
いつも言っていることですが、カミングアウトというのは自己主張以外の何者でもなく、日本では自己主張の強い人間は嫌われるのです。
ゲイリブといっても日本人であることに変わりなく(日本人でないのもだいぶ混じっているみたいですが)、
日本人である限り、カミングアウトという行為が日本人に似合わないことは無意識のレベルで感じ取っていて、それでカミングアウトしない、あるいはできないのだと思いますが、
カミングアウトしないゲイリブ活動家なんて、着ているものを脱がないストリッパーみたいなもので、存在価値はないでしょう。
もし日本のゲイリブの大半が家族にカミングアウトせず、職場でもカミングアウトしていないというのが事実であれば、彼らが「同性愛者の権利」として主張する同性婚も画に描いた餅に終わってしまいます。
だって同性婚=カミングアウトでしょ?
たとえば、日本で同性婚が合法化された場合、同性同士で結婚すれば、当然のことながら、戸籍にその事実が記載され、家族に知られることになるだろうし、
会社から配偶者手当を得ようと思ったら、同性婚している事実を会社に報告する義務が発生する筈ですから、
家族や職場にカミングアウトするだけの勇気のない人間は、同性婚ができないことになります。
ゲイリブでさえ大半がカミングアウトできていない状況で、「同性愛者の権利」を主張しても口先だけのスローガンに終わるだけだし、そもそも日本のゲイリブが本気で同性婚を望んでいるか怪しいものです。
「日本で同性婚が実現したらいいだろうなぁ」と漠然と夢見ているだけではないでしょうか。
いずれにせよ、同性婚の前段階であるカミングアウトすらできないのであれば、ゲイリブの運動なんてやめてしまえばよいと思うのですが、
それでも彼らが運動を続けているのは、HIV予防啓蒙活動に対して国や自治体が給付する助成金が目当てではないかと私は睨んでいます。
最近、多くのゲイ団体がHIVの予防啓蒙活動を行うNPOの看板を掲げるようになっていますが、
定職を持たないフリーターなどの生活困窮者が多いゲイリブにとって、国や自治体から出る助成金は貴重な収入源になっていると聞いたことがあります。
結局、彼らは金のためにゲイリブを自称しているとしか思えません。
by jack4africa
| 2014-03-04 00:01
| ゲイリブという幻想