2006年 05月 26日
海外在住者 |
今年の2月にメキシコに旅行して、帰国してからHPの日記にメキシコは食い物が不味いとか、イケメンや美少年が少ないとか、いろいろ悪口を書いたら、メキシコ在住の日本人から抗議のメールが何通も来ました。(笑)
あんな国でも(失礼!)住めば都かもしれないし、会社の命令で仕方なくメキシコに赴任している企業の駐在員なんかと違って、自分から好き好んでメキシコに住んでいる日本人(相当のもの好きだと思いますが)にとっては、メキシコの悪口を言われるのは、たとえそれが本当のことであっても不愉快なことなのでしょう。
タイ関連の掲示板なんかでも、タイやタイ人をちょっとでも批判する書き込みをすると直ぐにヒステリックに反論してくるタイ在住の日本人が必ずいます。
彼らは自分をタイ人と完全に同一視していて、タイやタイ人の悪口をいわれると、自分の悪口を言われたような気分になるみたいです。
面白いことに、そういう日本人ほど、現地では、安い給料で日本企業の現地採用社員などやって、貧しい生活を送っている人間が多いんですよね。
逆に、現地採用の日本人が羨む贅沢な生活をおくっている日本企業のタイ駐在員たちは、口を開けばタイやタイ人の悪口ばかり言っています。
彼らは、自分で好き好んでタイに来ているわけではなく、会社の命令でタイに来ているわけで、何年間か滞在したら日本に帰国することが決まってます。
そのため、タイやタイ人に対して特別の思い入れがないし、その分、タイという国やタイの国民を冷めた目で見ることができるのです。
実際、いい加減な仕事しか出来ないくせにプライドばかり高いタイ人の部下や、ワイロばかり要求してくるタイの役人を相手に仕事をやっていくのは相当の気苦労があるはずで、それを考えると、タイやタイ人を嫌いになるのはむしろ当然という気がします。
一方、自分から好き好んでタイにやってきて、現地採用で働いているような連中は、様々な理由で日本を棄てて、タイにやってきた人間です。
彼らは、日本に帰っても居場所がなく、嫌でもタイにしがみついて生きて行かなければなりません。
そういう彼らにとって、タイは素晴らしい国でなければならないのです。
もし、タイがつまらない国であれば、故国を棄ててそんなつまらない国にやってきて安月給で働いている自分はいったいなんなんだろう、ということになりますからね。
実際にタイに住んでみれば、タイがけっして天国なんかではなく、いろいろと問題の多い国であることがわかるはずですが、元々、そういう連中は現実逃避でタイに来ているので、現実を直視するのが苦手で、
現実のタイを見ようとせず、自分の頭の中で勝手に創りあげた「微笑みの国」の幻想にしがみついているのです。
しかし、皮肉なことにタイに「忠誠」を誓って、日本の悪口はいっても、タイの悪口はけっしていわないような海外逃避組に限って、現実にはタイ政府にとってタイにいてもらいたくない種類の人間というか、タイにいてもらっても有難みのない人間が多いんですよね。
企業の駐在員は、タイやタイ人の悪口をいっても、タイに工場を建ててタイ人の雇用を増やしたりしてタイに貢献してくれるので、タイ政府は歓迎します。
ところが海外逃避組は、現地の日本人社会に寄生して生きているような人間が多く、観光客みたいに気前よく金も遣わないので、タイの社会に貢献する度合いが少ないのです。
中には貢献するどころが、むしろ害にしかならない、私がタイの役人だったら、即刻、国外退去を命じるだろう、と思うような日本人もいますからね。
あんな連中に好かれるタイの方こそ、いい迷惑というもんです。
by jack4africa
| 2006-05-26 07:14
| 海外生活&旅行