2015年 06月 23日
女性と結婚したがるホモ |
先日、ある人から聞いた話ですが、あるゲイリブ団体が主催した集会に参加したところ、参加したホモの間で女性と友情結婚したいという意見が多かったので驚いたそうです。
ゲイリブはもちろん、ホモが女性と結婚することには反対していて、同性愛者は自分らしく生きるべきだ、異性との結婚は不幸になると常日頃、主張しているといいます。
そんなゲイリブ団体が主催した集会に参加したホモの間で、女性との結婚を望む声が大きかったというのは俄かには信じがたい話ですが、
その話をしてくれた人によると、ホモでも子供を持ちたいと考える人間はけっこういるそうで、
そういうホモは、女性と結婚して子供を作り、家庭生活を営む一方で、同性とのセックスは趣味と割り切って、家庭の外で男と遊んでいるのだそうです。
実際、世界に目を転じると、こういうホモのライフスタイルは決してめずらしくはなく、むしろ欧米諸国で最近、見られるようになった同性婚の習慣の方が少数派です。
ナイジェリア北部のハウサ族には、ヤン・ダウドゥーと呼ばれる「女性的男性」がいて、彼らは自身を「女性」であるとみなし、ノンケの男性とセックスすることを好むそうですが、
その一方で、彼らの大半は女性と結婚して子供を作るそうです。(「ハウサ族の男性レスビアン」を参照)
ハウサ族の間では生殖能力のある人間は、その性的指向に関係なく、異性と結婚して子供を作る義務があると考えられているそうで、それで女性的男性(ホモ)であっても子作りに参加させられるということらしいです。
人間がセックスする目的には、生殖のためと快楽のための2つがあるのですが、キリスト教やユダヤ教では生殖目的のセックスは奨励する一方で、
同性愛や売春のような生殖を伴わない快楽目的のセックスは禁止してきました。
このような生殖を伴わない快楽目的のセックスを放置しておくと子供が生まれなくなって、人類が滅んでしまうという理由からだと思いますが、
イスラム圏などの非キリスト教圏では、前記のハウサ族のヤン・ダウドゥーの結婚の習慣にみられるように、
同性愛それ自体は黙認するけれど、人間が同性愛にばかり耽っていると子供が生まれなくなるので、その対策として、
同性愛者にも異性と結婚して子供を作ることを義務付けている社会が多いように思われます。
生殖目的のセックスは認めるけれど、快楽目的のセックスは禁止してきたキリスト教圏と、快楽目的のセックスは認めるけれど、その一方で、生殖目的のセックスも忘れないように義務付けてきたイスラム圏、
この2つを比較すると、イスラム圏の方がより現実的かつ合理的で、同性愛を黙認する分、キリスト教圏よりも性に対して寛容であったように思われます。
生殖目的のセックスと快楽目的のセックスを別々のものとみなすこのような考え方はいまだにイスラム圏では根強いようで、
イギリスのロンドンに住む労働者階級の青年とパキスタン移民2世の青年の同性愛を描いたイギリス映画『マイ・ビューティフル・ランドレット』(1985)では、
イギリス人の青年の方は女性との結婚にまったく関心を持たないのに対して、彼の恋人であるパキスタン人の青年は、故国の習慣に従って、ロンドン在住の従妹と結婚する決心をします。
このパキスタン人青年の結婚は必ずしも偽装結婚とは呼べません。
彼は多くのパキスタン人と同様、生殖目的のセックスと快楽目的のセックスを分けて考えていて、
彼の中では従妹と結婚して家庭を持つことと、同性のイギリス人の恋人との関係を続けることは矛盾することなく共存しているのです。
現在、欧米のゲイリブたちは、同性愛者は同性と結婚すべきであると主張し、同性カップルは子供を作れないという批判には、養子縁組で養子を貰ったり、人工授精や代理母を利用して子供を作ることで対抗しようとしています。
しかし、現実問題として、同性カップルの養子になった子供が周囲からの偏見に晒される可能性があることや、人工授精や代理母などで生まれて来た子供が自分の出自について悩む可能性があることを考えると、
これらの方法は、異性と結婚して子供を作るというイスラム方式と較べると不自然かつ人工的であるように私には思えます。
少なくとも、このような欧米流のゲイの生き方は、日本人の感性にはなじまないような気がします。
実際、日本ではゲイリブがいくら騒いでも、同性婚を望む同性愛者はいっこうに増えないし、逆にゲイリブの主張とは反対に異性と結婚して子供を持ちたいと考える同性愛者は中々、減らないのです。
お断りしておきますが、私はなにもホモは女性と結婚して子供を作るべきだといっているのではありません。
私自身、結婚はしてないし、どのような生き方をするかは人それぞれで、自分で決めればよいと考えています。
それでも、あえて結婚する道を選ぶのであれば、同性ではなく、異性と結婚する方が生物学的、社会学的にいって自然だし、周囲にも抵抗なく受け入れられるだろうし、
子供が出来れば、日本の少子化問題の解決にもつながるのではないかと思うわけです。
当然のことながら、ホモが女性と結婚する場合は、相手の女性に自分が同性愛者であることを前もって告げて、その了解を取り付ける必要があると思います。
「ホモなんて絶対、嫌ッ!」
という女性も世の中には沢山いると思いますが、気の合う相手であればホモであっても結婚しても構わないという女性もけっこういるんじゃないでしょうか。
あるアンケート調査によると、日本の夫婦の約半分はセックスレスだそうで、もしそれが本当であれば、
生殖目的のセックスだけして子供が生まれたら、あとはセックスレスで過ごす夫婦がいてもおかしくありません。
一般的にいって、日本女性は現実的だから、亭主が月給運搬人としての役目をきちんと果たしている限り、それ以外のことはあまりうるさくいわないような気がするのです。
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「私的男色論」
by jack4africa
| 2015-06-23 00:01