2015年 10月 06日
「渋谷区同性パートナーシップ条例」グッドデザイン賞受賞騒動 |
よく判らないのですが、あの条例って「デザイン」なんでしょうか?
グッドデザイン賞のウェブサイト(http://www.g-mark.org/award/describe/43108)を見ると、次のように記載されていました。
受賞対象名:渋谷区同性パートナーシップ条例 [渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例]
事業主体名:カラフルステーション
分類:宣伝・広告・メディア・コンテンツ
受賞企業:カラフルステーション (東京都)
これによると、「同性パートナーシップ条例」は、宣伝・広告・メディア・コンテンツに分類されているのですが、あの条例は渋谷区の宣伝・広告材料だったということなのでしょうか。
また事業主体と受賞企業は、カラフルステーションになっていますが、カラフルステーションというのは、そのウェブサイト(http://goodagingyells.net/colorful-station)の説明によると、
電通の現役社員である松中権氏(上の写真右から2人目)が代表を勤めるNPO法人グッド・エイジング・エールズと、
歌舞伎町のとんかつ屋「すずや」の娘である杉山文野氏(上の写真左から2人目)が代表を勤める株式会社ニューキャンバスが共同で運営をしている、
LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)に関する前向きな情報発信を行うコミュニティスペースなんだそうですが、
渋谷区が制定した同性パートナーシップ条例とこのカラフルステーションというNPO施設の関係がいまいち理解できません。
またグッドデザイン賞のサイトには、受賞対象となったこの条例に関して、以下の情報が記載されていました。
プロデューサー:渋谷区長 長谷部 健
ディレクター:東 小雪、増原 裕子、松中 権、杉山 文野
デザイナー:廣橋 正
利用開始:2015年10月
販売地域:日本国内向け
どこで購入できるか:渋谷区役所
これによると、渋谷区の「同性パートナーシップ証明書」は、渋谷区役所が日本国内向けに販売する商品ということになります。
神社のお札みたいなものでしょうか。
このお札、もとい「同性パートナーシップ証明書」という商品の開発プロデューサーが渋谷区長である長谷部健氏で、開発の実務を担当したのがディレクターということになるのでしょうが、
ディレクターにはすでに紹介した松中権氏と杉山文野氏のほかに、ディズニーランドで同性結婚式を挙げたレスビアンカップル(上の写真中央)が名前を連ねています。
デザイナーの廣橋正氏についてはよく知らないのですが、もしかしたら上の写真右端の人物かもしれません。
もし彼が廣橋正氏であると仮定した場合、左端の人物を除く、上の写真の全員が渋谷区の「同性パートナーシップ条例」の作成に関わったということになります。
もし彼らが同性パートナーシップ条例案を作成したのであれば、彼らが上の写真でTHANK YOU, SHIBUYAの横断幕を掲げていることにちょっと違和感を覚えます。「自作自演」臭を感じるのです。
自分たちが作成した条例案を渋谷区議会が採択してくれたのを感謝しているという意味にも取れなくはないのですが、この写真を撮った時点では、彼らは条例案の作成者であることを公表していません。
たしか条例案は当時、渋谷区議であった現渋谷区長の長谷部氏が複数の当事者(ゲイリブ活動家)に話を聞いて作成し、区議会に提出したと聞いています。
それがここに来て突然、カラフルステーションなるNPOがこの条例の事業主体として登場し、グッドデザイン賞なるものを受賞したというんだから、わけがわかりません。
案の定、このグッドデザイン賞受賞のニュースが流れると事業主体が渋谷区ではなく任意団体のカラフルステーションになっているのはおかしいという批判が沸き起こり、
それを受けて、カラフルステーション代表の杉山文野氏がフェイスブックで謝罪し、グッドデザイン賞のウェブサイトに記載されていた事業主体と受賞企業がカラフルステーションから渋谷区に書き換えられ、
プロデューサーやディレクターとして記載されていた上記の個人名はすべて削除されたのです。
http://life.letibee.com/partner/criticism-shibuya-partnership
杉山氏の説明によると、今年の3月31日に同性パートナーシップ条例が可決された後、グッドデザイン賞の審査員から同賞に応募しないかという話があり、
応募には約10万円の費用がかかることから、渋谷区の税金を使うのはマズイということで、カラフルステーションが渋谷区の同意を得て任意団体として応募したとのことですが、
そもそもこのような賞に応募する必要があったのかという素朴な疑問が湧いてきます。
グッドデザイン賞というのは、公益財団法人日本デザイン振興会という団体によって優れたデザインに贈られる賞だそうで、
グッドデザインのデザインには、商品や製品の意匠・デザインだけではなく、創造的な行為や活動も含まれるそうですが、
元々は、企業が自社の製品や商品に箔づけするために応募費用その他の名目で金を払って取得する賞で、逆にいうと金さえ出せば貰える賞らしいです。
そのような賞に応募するということは、渋谷区の条例を企業の商品と同一に扱うことを意味し、条例の趣旨にそぐわない気がするのですが、
長谷部区長は、元広告代理店社員なので、そのような広告屋的アプローチを取ることに抵抗がないのかもしれません。
聞くところによると、彼が区議時代に推し進めたナイキ・パークもこのグッドデザイン賞を受賞しているそうで、
今回の受賞も、10月からの利用開始に備えて、話題作りのために計画していたのかもしれません。
ただ、なぜ渋谷区ではなく、カラフルステーションが受賞するように仕向けられたのかよくわかりませんが。
私は渋谷区の同性パートナーシップ条例というのは、元博報堂社員である長谷部区長と現役の電通社員であるカラフルステーションを運営するNPO法人グッド・エイジング・エールズ代表の松中権氏という二人の宣伝広告マンが、
日本でLGBTブームを引き起こすために仕掛けた起爆剤だったと考えていますが、今回のグッドデザイン賞の応募にあたって、同性パートナーシップ条例を宣伝・広告・メディア・コンテンツ部門に分類して応募したことで、
この二人がこの条例をあくまでも宣伝・広告のための道具としてしかみていないことが露呈したと思います。
元広告屋の長谷部区長はこの条例を渋谷区のイメージアップのための宣伝材料とみなし、現広告屋の松中氏は自分が運営するカラフルステーションを宣伝するためにこの条例を利用したのです。
権威好きで、パーティー好きの松中氏のことだから、このグッドデザイン賞を受賞して、盛大に受賞記念パーティーを開くつもりだったのでしょう。
そもそもこの渋谷区の同性パートナーシップ条例というのは、法的拘束力も罰則もない、
真剣に同性パートナーシップ制度の制定を望んでいる人間から見たら、中味のまったくない、いかにも広告屋が思いつきそうな薄っぺらな、子供ダマシの代物でしかなく、
こんなものを有り難がっている人間がいるのが私には不思議でしようがなかったのですが、
今回の騒動で、この実体のない見せかけだけの条例を歓迎しているのは、それを利用して利権を得ようとしている、
グッド・エイジング・エールズのようなLGBTアクティビストを名乗るタカリ屋集団であることが、あらためて浮き彫りになったような気がします。
いずれにせよ、長谷部健氏が渋谷区長という公人でありながら、グッド・エイジング・エールズという特定のNPOと癒着し、
グッドエイジングが運営するカラフルステーションの宣伝のために渋谷区の条例を利用するのにみずから名前を貸してまで協力したことは、
渋谷区と渋谷区民に対する明らかな背任行為であり、彼の責任は厳しく追及されるべきだと思いますね。
追記:
今朝(10月6日)、グッドデザイン賞のウェブサイトを見たら、渋谷区同性パートナーシップ条例の分類が「宣伝・広告・メディア・コンテンツ」から「個人・公共向けの意識改善」に書き換えられていました。
やっぱり区の条例が広告宣伝材料であるのはマズイと判断したのでしょうが、批判されると、ころころ記載を変えるこのグッドデザイン賞、胡散臭さがますます強まってきています。
本日のつぶやき
9条にノーベル平和賞をとかいってる連中は、このグッドデザイン賞に応募すればいいのに。
つぶやき2
今年も日本人が2人ノーベル賞を受賞したことで、韓国人が意気消沈しているそうです。
日本人がノーベル賞を受賞しようがしまいが、韓国人には関係ないと思うけど、ここまで来るといっそ哀れです。
韓国人でも受賞できるノーベルねつ造賞とかあったらいいのにねぇ。
つぶやき3
10月9日付けでカラフルステーションがグッドデザイン賞辞退をグッドデザイン賞事務局に申し出て受理されたそうです。
しかし、受賞企業はカラフルステーションから渋谷区に変わったんだから、受賞辞退は渋谷区から申し出るのが筋でしょう。
最後の最後まで訳のわからない、グダグダしたグッドデザイン賞騒動でした。
by jack4africa
| 2015-10-06 00:01
| LGBTという幻想