2007年 02月 27日
エジプト旅日記(8) |
☆ アブシンベルへ
今日は、アブシンベルに行く日です。
アブシンベル観光の拠点になるアスワンには過去2回、来ているのですが、当時、アブシンベルは空路、飛行機でしか行けず、アスワン=アブシンベル間の飛行機は常に満席状態で、2回ともキャンセル待ちの結果、乗れずに終わりました。
その後、アスワン=アブシンベル間の道路が開通し、陸路でも行けるようになったわけです。
アブシンベルのツアーは、飛行機で行っても、バスやタクシーで行っても大抵、現地には2時間ほど滞在するだけで、そのまま直ぐにアスワンに戻ってくるものが大半です。
しかし、私は過去2回、行こうと思って果たせなかったのが今回、三度目の正直でやっと行けるということで、特別の思い入れもあって、アブシンベルに一泊して、夜、アブシンベルの神殿で催される「音と光のショー」も観ることにしました。
午前11時発のアブシンベル行きのバスに乗るために10時半にアスワンのバスターミナルに行くと、切符売り場の男は11時発のバスはないといいます。
昨日、わざわざツーリスト・インフォメーションまで行って確認したのに!
次のバスは夕方5時だそうで、それだとアブシンベル到着は夜9時頃、夕方7時に始まる「音と光のショー」には間に合いません。
だったら、わざわざアブシンベルに一泊する理由はありません。
ターミナルを見渡すと、アスワンと各地を結ぶマイクロバスの乗り合いタクシーがびっしり並んでいます。
この中にアブシンベル行きのマイクロバスもあるかもしれないと思って、近くにいたマイクロバスの運転手らしき親父に訊くと、アブシンベル行きのマイクロバスはないとのこと。
ポリスがどうのこうの・・・といってます。
最後に「どうしても行きたいなら、1000ポンド(2万円)出せば、行っても良い」と抜かします。
冗談じゃない! 誰がそんな金、出すか! 親父の言い値は600ポンドまで下がってきましたが、ガイドブックによると、アブシンベルの町には5万人ほどの住民がいるとのこと。
だったら、現地の住民向けのアスワンとアブシンベルを結ぶ乗り合いタクシーがある筈だと思い、親父を無視して、ちょっと離れたところにいた別の運転手に訊いてみると、
「アブシンベル行きのマイクロバスは向こうだよ」とわざわざ連れていってくれました。
やっぱり、あったのです!
アブシンベル行きの乗り合いタクシーの運転手に料金はいくらかと尋ねると25ポンドだと答えます。バス料金が20ポンドですから、リーズナブルな値段です。
ふと気がつくと、先程、私に1000ポンドふっかけた運転手の親父がいて、アブシンベル行きの運転手になにかいってます。
「オレが目をつけた客だから、横取りするな」とでもいっているのでしょう。
頭にきたので、「あっちへ行け!」と怒鳴ってやりました。
アブシンベル行きの運転手に「いつ、出発するのか?」と訊くと、「すぐだ」といいます。
マイクロバスの座席が全部、埋まるだけの乗客が集ったら、すぐに出発するという意味でしょう。
乗客が全員、集るまでそれから2時間ほどかかり、これでやっと出発かと思ったら、お祈りの時間になって、ジイサン連中がお祈りを始めたりして、ようやく午後1時に出発しました。
お陰でなんとかショーに間に合うようにアブシンベルの町に着くことができました。
「音と光のショー」は、見事なもので、苦労して観に来た甲斐がありました。
続く
「2007年エジプトの旅」目次
by jack4africa
| 2007-02-27 01:48