2008年 08月 15日
ウクライナの同性愛事情:女性と結婚したがる"ゲイ” |
1991年に旧ソ連邦から独立したウクライナは、ロシアと並ぶ美人の産地として知られていますが、実はイケメンも多く、女性と同様、多くの男性が欧米でモデルとして活躍しているそうです。
日本では、ウクライナ美女は、錦糸町のロシアンパブあたりでお目にかかれるそうですが、ウクライナ人のイケメンに会いたいとおもったら、やっぱり現地まで行く必要があるみたいです。
それでウクライナの同性愛事情はどうなっているのか知りたいと思って、ネットで検索してみたら、Gay Guide Ukraine というサイトが見つかりました。
このサイトによるとウクライナでは1991年の独立と共に旧ソ連時代の同性愛を禁止する法律は撤廃されたものの、一般国民の同性愛に対する偏見は根強く、殆どの同性愛者はクローゼットで、欧米のようなゲイリブ運動は見られないとのことです。
しかし、私の経験からいわせていただくと、現実には、こういう欧米流のゲイリブに汚染されていない国の方が、ゲイリブ先進国である欧米諸国よりもずっと簡単に男とデキたりするんですよね。
実際、このサイトの「Foreigners about Ukraine」で紹介されているウクライナの同性愛事情に関する記事の著者で、ウクライナ在住の欧米人ゲイであるTim Barrett によると、
「ゲイはこうあるべきである」とか「ゲイはこうすべきである」といった欧米流の教条主義的なゲイリブ思考を押し付けないで、ウクライナ人ゲイ独自の考え方や生き方を尊重し、理解するように努力すれば、ウクライナでは素晴らしいゲイライフが楽しめるといいます。
彼が特筆しているのは、ウクライナ人男性の美しさとその性格の良さです。
ウクライナの首都、キエフの街を歩くとそこら中にイケメンが溢れていて、目移りして困るそうです。
ウクライナの若者は、体脂肪率の低い引き締まったセクシーな肉体を持っていて、羨ましいことに欧米人のようにわざわざジムに通ったりして努力しなくとも、その体型を維持することができるそうで、
さらに素晴らしいことに、彼らは自分が魅力的であることに完全に無頓着で、欧米人のルックスの良い若者にみられるような高ピーなところはまったくなく、素朴ですれていないそうです。
この著者によると、ウクライナのゲイ事情を特徴づける言葉は「公然の秘密」だそうです。
ウクライナではゲイであることをオープンにするのはタブーですが、それでも、外国人の場合、黙っていても、ゲイであることは、遅かれ早かれ、友人や隣人、職場の同僚、そして当然のことながら公安当局の知るところになるといいます。
ウクライナ人は、ソ連時代からの習性で個人情報の収集に長けていることから、外国人がプライベートでだれと会っているか、何をやっているかはすべて周囲の人間に筒抜けになってしまうそうです。
それでも、仕事の能力があって、職場で部下や同僚と良好な関係を維持している限り、ゲイであることが問題視されることはないといいます。
元々、ウクライナ人は個人の性的嗜好よりも、仕事の能力や性格を重要視する国民で、仕事のできないストレートよりも、むしろ仕事ができるゲイの方が評価されるそうです。
またウクライナでは、欧米とは異なり、ゲイかストレートかを外見から判断するのは非常に困難だといいます。
ウクライナではノンケの友人同士でも公園のベンチで恋人同士のように親密に肩を寄せ合って腰掛けたり、家に友人が泊まりにきたときは、自分のベッドで友人と一緒に寝たりすることは珍しくないそうで、
一見してゲイのカップルのように見えても、実際は身体の関係がない、ただの友人だったりするそうです。
反対に、結婚していたり、ガールフレンドがいたりする、どうみても女好きのノンケにしか見えない男性が、男とセックスすることを好む“ゲイ”だったりするそうです。
実際、ウクライナ人のゲイの大半は女性と結婚していて、外見上はストレートと変わりない生活をおくっているといいます。
ここで注目すべき点は、彼らは必ずしも世間体を繕うために結婚しているわけでなく、「みずから望んで」女性と結婚しているということです。
この女性との結婚願望は、若いゲイの間にも見られるそうで、彼らになぜ女性と結婚したいのかと訊くと、
「身の回りの世話をしてくれる人間が必要だし、自分の子供の母親が欲しいから」
という答えが返ってくるそうです。
「それで結婚するときには、奥さんになる女性に結婚後も男同士の関係を続けることを言うの?」
と訊くと、
「なぜ、そんなことを言わなきゃなんないの? そんなこと彼女には関係ないことでしょ」
と不思議そうに訊き返してくるといいます。
ちゃんと仕事して金を稼いで家族を養っている限り、家庭の外で男同士、なにをしようが文句をいわれる筋合いはないというのが彼らの言い分で、奥さん公認の下に男と遊んでいる既婚ゲイもいるそうです。
同性婚の実現のために闘っている欧米人ゲイが聞いたら目を剥くような話ですが、
「ゲイであるならば女と結婚したりしないで、同じゲイの男性と同性婚すべきだ」
などという欧米流のゲイリブの主張は、ウクライナの伝統や文化を尊重しない欧米の「文化帝国主義」の現われであるとみなされ、反発を買うといいます。
首都のキエフのような大都市には、ゲイディスコやゲイカフェ(ゲイバー)も存在するそうですが、客にはゲイやレスビアンだけでなく、ノンケのカップルも混じっているそうです。
またゲイバーは日本や欧米のように○○専で細かく分かれておらず、若者から老人まで様々なタイプのゲイが一緒に仲良く飲んでいるといいます。
欧米人ゲイがウクライナに長く滞在していると、それまで身に付けていた欧米流のゲイリブ思考が徐々に剥がれはじめ、人間の性的嗜好や性的指向に関するそれまでの硬直した概念が揺らぎはじめるそうです。
そしてアメリカ人ゲイのジムで鍛えた筋肉ムキムキのマッチョな肉体よりも、ウクライナ人男性の手を加えない自然のままの肉体の方が美しいと感じるようになり、
ゲイだけで固まってコミュニティーを作って生きているアメリカ人ゲイのライフスタイルが不自然かつ人工的なものに思えてきて、外見からはストレートと変わらない生活をおくっているウクライナ人ゲイの生き方の方がマトモに見えてくるといいます。
ここまでくるとウクライナの魅力に完全にハマってしまい、任期を終えて故国に帰ったあとも、休暇のたびにウクライナに戻ることになるのだそうです。
ウクライナはロシアと違って観光ビザは不要。物価はロシアの半分程度だそうで(ただしホテル代は高いそうです)、一度、どなたか行ってリサーチしてきてくださらないでしょうかね。
えっ? お前が行けばいいじゃないかって?
そりゃまぁ、そうなんだけど、最近、よる年波で体力と気力がとみに衰えてきてるし、若い頃ならともかく、いま行ってもウクライナ人のイケメンに相手にされるとは思えないし・・・
探究心旺盛な若いイケメンホモで、私の代わりに現地調査のためにウクライナに行っていいと思う方は是非、ご連絡ください!
参照ウェブサイト: Gay Guide Ukraine
参照文献: Expat Reflections on Gay Life in Ukraine by Tim Barrett, Nov.10-16 th 2000 “What On” Magazine
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by jack4africa
| 2008-08-15 01:55