2009年 03月 18日
メキシコ鬱々旅行(2) |
☆2日目
朝、8時に起床。ミネラルウォーターを買いに出て、そのまま近くのソカロまで散歩。
ソカロというのは、メキシコの町には必ずある、町の中心の広場ですが、メキシコ・シティーのソカロは首都だけあって大変広く、ソカロに面して広壮な国立宮殿や重厚なカソリックの大聖堂が建っています。
全体にくすんだ印象を受けるのはスモッグのせいでしょう。
このあとPRINCIPALホテルとは、ソカロを挟んで反対側にあるCATEDRALホテルにお引越し。
このCATEDRALホテル、Yahooのメキシコ・シティー人気ホテル・ランキングで1位になっただけあって、1泊410ペソ(41USドル)という宿泊料金の安さにもかかわらず、
ロビーは3つ星ホテル並みの立派さで、案内された7階の部屋もシングル料金なのにツインベッドの広くてきれいな部屋でした。
部屋のすぐ外のバルコニーに出ると、メキシコ・シティーの市街が一望の下に見渡せます。
なにより、このホテルでは、フロントの女性が普通に英語を話し、テキパキとチェックインの手続きをしてくれたのが嬉しかった。
昨日、メキシコに到着してからわかったのですが、メキシコって本当に英語の通じない国なんです。
空港のインフォメーションの女でさえロクな英語を話しませんでしたから。
やっとホテルらしいホテルに落ち着いて早速、観光を開始。メキシコ・シティーで一番、見たかった国立人類尾学博物館に地下鉄で向かいます。
メキシコ・シティーの地下鉄網はよく発達していて、市民の便利な足になっています。
乗り換えの表示などもわかりやすく、初心者でもそれほど迷うことなく目的の駅まで行けるようになっています。
実はメキシコ・シティーの地下鉄は、メキシコ人のホモにとって重要なハッテン場になっているんだそうです。
そういわれてみれば、いかにもハッテンしやすそうな車両ではありました。
で、社内の乗客の顔をつらつら眺めていたら、あることに気がつきました。
乗客全員がインディオか、もしくはインディオと白人の混血のメスティーソで、純粋な白人の乗客が一人もいないのです。
メスティーソも、白人よりもインディオの血の方が濃さそうな人間ばかりです。
実は前日、メキシコに着いてからずっと気になっていたのですが、地下鉄以外の街中でも、欧米人ツーリストを除けば、純粋な白人の姿を見かけることが少ないのです。
そのとき、私の頭にある疑問が湧いてきました。
もしかして、メキシコはインディオの国なんじゃないか!
私はこれまで日本でメキシコ映画を3本観ているのですが、3本ともなぜかガエル・ガルシア・ベルナルの主演作で、主役のガエル・ガルシアをはじめとして主要キャストは全員、白人俳優でした。
それで当然のことながら、私はメキシコには相当数の白人が住んでいるものとばかり思いこんでいたのですが、
実際にメキシコに来てみると、白人の姿はほとんど見かけなくて、いるのはインディオとメスティーソのメキシコ人ばかりなのです。
あらためてガイドブックのメキシコの人種構成の欄をみると、白人10%、純粋なインディオ10%、インディオと白人の混血のメスティーソ80%となっています。
つまりメキシコ映画では、国民の10%しか占めない少数派の白人がメキシコ人を代表しているのです。
映画だけではありません。テレビもそうなのです。
ホテルの部屋のテレビをみると、メロドラマで愛を語っているのは白人の美男美女。
ニュース番組のキャスターは全員、白人、さらにCMに出演しているタレントまで白人なのです。
実質はインディオの国であるにもかかわらず、対外的にも、国内的にも、あたかも白人国家であるかのように振る舞っている。
なんでそんなケッタイなことをするのか?
メキシコ人に問いただしてみたかったのですが、残念ながら、今回のメキシコ旅行では、そのような突っ込んだ話ができる、英語に堪能なメキシコ人に出会うことはできませんでした。
続く
「2006年メキシコの旅」
by jack4africa
| 2009-03-18 00:03