2009年 03月 22日
メキシコ鬱々旅行(6) |
☆4日目
今日はメキシコ・シティー郊外のソチミルコに出かけました。
スペイン人によって征服される前は、メキシコ市の大半は湖だったそうで、ソチミルコには当時の面影を偲ばせる水路が残っているとのことでしたが、行ってみるとその水路というのは道頓堀川も真っ青の泥川でした。
そこをベニスのゴンドラを派手派手しく飾ったような安っぽいボートに乗って回遊するのですが、マリアッチの楽団を乗せたボートが併走してきて音楽を奏でて気分を盛り上げるものの、
なんかもの凄くしみったれた雰囲気のところで、これだったら井の頭公園でボート遊びをする方がよほど優雅な気分に浸れるんじゃないかと思いました。
いずれにせよ、メキシコ・シティーから片道1時間もかけて来るほどのところではありませんでした。
この日は週末の土曜日だったのですが、メキシコ・シティーに戻る道路は渋滞で、シティーのバスターミナルに着くまで1時間以上かかり、バスターミナルで地下鉄に乗り換えると地下鉄も大変な混みよう。
ホテルの近くの駅「ソカロ」で降りて、地上に出ると広場は人ごみで埋め尽くされていて、あらためてメキシコ・シティーが人口2000万の大都会であることを実感しました。
☆バーニョを求めて
夕方からまたバーニョに出かけることにしました。最初に向かったのはFINISTERREというバーニョで、名前と住所をコピーした紙切れをタクシーの運転手に見せて、「知ってるか?」と訊いたら、
「知ってる」と答えたので乗ったのですが、この運転手、メキシコ・シティーの地理に不案内な様子で、適当に走り回って偶々あったバーニョの前に停まって「ここがバーニョだ」といいます。
「捜しているバーニョはここじゃない」といったのですが、こんな運転手に関わりあっていると時間と金を浪費するだけだと思い、このタクシーを乗り捨て、別のタクシーを捜すことにしました。
この運転手に限らず、メキシコのタクシーの運転手には実にいい加減な手合いが多く(まともなのも稀にいますが)、今回のメキシコ旅行では彼らに散々、悩まされました。
どうやらFINISTERREは見つけるのは難しいところにありそうだと判断して、2台目のタクシーの運転手には、別のTORRE NUEVAというバーニョに連れて行ってくれるように頼みました。
この運転手はちゃんと目的地まで連れて行ってくれたのですが、通りの名前も番地も合っているのに、そこはなんの看板も出ていない普通の建物で、入り口には錠がかかっています。
建物の前で呆然と突っ立っていたら、心配した運転手が車から降りてきて、建物の呼び鈴を鳴らして、中の住民を呼び出してくれました。
で、スペイン語だったのでよくわからなかったのですが、もうバーニョは閉店してやってない、ということみたいでした。
それで3台目のタクシーを捕まえて、今度はSENORIALというバーニョへ。
ここには無事到着。これまで行ったバーニョの中では一番大きくてきれいで、なんと1階には理容室と喫茶店まであります。
共同風呂のチケットを買って浴場に入ると、真っ先に眼に飛び込んできたのが小学生くらいの男の子の裸。
日本の銭湯と同様、親子連れが沢山きていて、とてもじゃないけどハッテンできる雰囲気ではありません。
どうやら入るところを間違えたようです。
続く
「2006年メキシコの旅」
by jack4africa
| 2009-03-22 00:13