2010年 10月 16日
タイ&ラオス周遊(7) |
☆ ヴィエンチャンの気に入ったところと気に喰わなかったところ
ヴィエンチャンで気に入ったのは次の3点です。
● ビアラオという安くて旨いビールが飲める。
● 薬草サウナは気持ちイイ。
● メコンの夕陽はキレイ。
この3つ以外は何もないところです(笑)
次に気に喰わなかった点を挙げます。
● 英語が通じない
一般のヴィエンチャン市民が英語を話せなくとも仕方がないと思うのですが、ホテルの従業員など外国人観光客と日常的に接するラオス人でも英語が話せない人間がけっこういます。
今年の6月に訪れたカンボジアはタイ以上に英語が通じるところでしたが、聞くところによると、英語が話せると良い仕事に就けるということで、夜間の英語学校で勉強する人間が多いとか。
ラオス人には、そういうカンボジア人のような向上心がないみたいです。
● ドン臭くて、気の利かない人間が多い
なんかこうボケーッとした人間が多いんですよね。反応が鈍くてイライラさせられることが多かったです。
ホテルの従業員なんかもそう。朝、目を合わせても挨拶もしないんですよね。サービス業のくせに。これは私が泊まったホテルだけでなくて、ほかのホテルでも同じだそうです。
町で働いている人間を見ても、無気力で、ヤル気のなさそうなのが多いです。
これが元々のラオス人の国民性か、それとも社会主義一党独裁の政権下で培われたものなのかよくわかりませんが。
● イケメンが少ない
タイのイサーン(東北地方)出身の精悍なタイプは私の好みで、イサーンと同じラオ族が多数を占めるラオスで、イサーンタイプのイケメンと出会えることを期待していたのですが、なぜかまったく見かけませんでした。
私が見るところ、ラオス人の若者は色白ほっそり系(中国系?)と色黒もっさり系(ラオ族?)の2種類に大別できます。
前記のドン臭くて気の利かないタイプは色黒もっさり系に多かったです。色白系は中国系のせいか、もうちょっとマシでした。
色白系には美少年もけっこういたけど、私の趣味から見ると痩せすぎでした。
ちなみにバーンチャンタブリー・サウナに来ていたローカルの若い男の子は全員、色白ほっそり系でした。
彼らが中国系だとすると、ヴィエンチャン市民で150円の入場料を払ってサウナに入ることができるだけの余裕のある生活をしている人間は中国系だけということになります。
● 強欲で柄の悪いトゥクトゥクの運転手
ヴィエンチャン市内にはバスや電車などの公共交通機関がまったく存在しません。
そのため、移動にはモトサイ、トゥクトゥク、ソンテオなどを利用する必要があるのですが、運転手が英語を話せないので、どこに行きたいかを理解させるのが一苦労です。
通りの名前をいっても、こちらの発音が悪いのか中々、通じません。
やっと行き先を理解させることができても、彼らは外国人と見ると法外な料金(現地人の料金の10倍くらい)を吹っかけてきます。
散々、値切って安くさせても、目的地に到着して金を払う段になると、前述したヴィエンチャンに着いたときに乗ったモトサイの運転手みたいに「そんな値段は聞いていない」とゴネはじめます。
毎回、利用するたびにこういう不愉快な目に遭うので、私はヴィエンチャンでは観光を諦めて(大して見物するところもないのですが)、ホテルから徒歩圏内で行動していました。
タイのパタヤなんかも公共交通機関はないのですが、その代わりに決まったルートをソンテオが巡回していて、そのルート内であれば、
どこで乗ってもどこで降りても、外国人も現地人も一律、5バーツか10バーツの均一料金を払えばよい仕組みになっています。
ラオス政府は外国人観光客の誘致に力を入れているそうですが、このヴィエンチャン市内の交通の不便さをなんとかして欲しいですね。
● 社会主義国特有の活気の無さ
私が共産主義・社会主義を嫌うのは理屈ではなく生理的なものです。これまで旧ソ連を初めとして多くの社会主義国を旅行しましたが、社会主義国というのは、旅行者にとって非常に旅行しにくいところです。
まず通貨については、社会主義国の通貨はどこの国でも、公定レートと闇レートの差があるので、強制両替など様々な措置を講じて、旅行者の金を少しでも巻き上げようとするところが多いです。
また同じホテルに泊まっても、外国人は現地人の倍、払わされることが多いです。
あと外国人には立ち入ることができない地域が設けられていることがあったりします。
社会主義体制というのは、旅行者だけでなく、その国の国民にとってもよくありません。
消費物資は慢性的に不足しているし、娯楽は少なく、言論の自由も移動の自由もなく、贅沢な暮らしをしているのは一部の特権階級だけで、一般庶民は例外なく貧しいです。
ラオスと同様、ベトナム戦争に巻き込まれて内戦を経験したカンボジアが経済的に目覚しい復興を遂げているのに対して、
ラオスが停滞しているのは、この両国の体制、ラオスの社会主義とカンボジアの自由経済主義の違いによるものでしょう。
ヴィエンチャンはプノンペンに較べて自動車の通行量が少なく、お陰でプノンペンのような排気ガスによる汚染もありません。
偶にのんびりしにくる旅行者にとっては良いかもしれませんが、それだけ経済に活気がない証拠で、ラオスにとっては必ずしも良いことではないでしょう。
ラオス政府は遅まきながら中国を見習って、一党独裁の体制を維持したまま、外国からの投資を呼び込もうとしているようですが、長期的に見て中国モデルがうまくいくとは思えません。
先日の尖閣諸島での漁船衝突事件で、中国が日本に対して露骨にケンカを売ってきたのは、貧富の格差や環境破壊などに対する中国国民の不満が爆発寸前にまで達していて、
それでわざと日本ともめごとを起こして、人民の怒りの矛先を日本に向ける必要があったのではないかと私は疑っています。
あと私が泊まっていたホテルは、ケーブルテレビが入っていて、NHKなど世界各国の放送を見ることができたのですが、突然、スクランブルが入って、画面が真っ暗になることが度々、ありました。
タイのホテルでケーブルテレビを見ていて、そのような経験をしたことは一度もないので、もしかしたら、ラオスでは当局が情報統制しているのかもわかりません。
続く
「2010 タイ&ラオスの旅」
by jack4africa
| 2010-10-16 00:02