2012年 01月 06日
花蓮の夏(原題:盛夏光年 Eternal Summer) |

公開:2007年
監督:レスト・チェン(陳正道)
脚本:シュー・チェンピン(許正平)
出演:
ジェンシン:ブライアン・チャン(張睿家)
ショウヘン:ジョセフ・チャン(張孝全)
ホイジャ:ケイト・ヤン(楊淇)
台湾映画は何気に同性愛を描いた作品が多いのですが、これもその一つです。
ただし、純粋なゲイ映画というよりは、ゲイを含む男女の三角関係を描いた青春映画といった感じの作品です。
花蓮の高校に通うジェンシン(ブライアン・チャン)とショウヘン(ジョセフ・チャン)は、小学校時代からの親友です。
二人が親友になったのは、落ち着きのない問題児のショウヘンのことを心配した小学校の担任教師が優等生のジェンシンにショウヘンの面倒を見るように頼んだことがきっかけですが、
ジェンシンは、最初は先生の命令で嫌々、ショウヘンと付き合うようになったものの、その内、スポーツが得意で、ちょっと強引なところのあるショウヘンに恋心を抱くようになります。
ある日のこと、二人が通う高校に香港からホイジャ(ケイト・ヤン)という女子生徒が転校してきます。
ホイジャは最初、ジェンシンに関心を持ち、彼に近づいてきます。
ジェンシンはホイジャに誘われて台北に遊びに行くのですが、成り行きで泊まったホテルで、ホイジャを抱こうとしてうまくいきません。
感のいいホイジャは、ジェンシンがゲイであることを見抜きます。
親友のジェンシンがホイジャと付き合っているのを知ったショウヘンは強引に二人の間に割り込み、ホイジャに交際を申し込みます。
ホイジャは、ショウヘンが大学に受かったら付き合ってもよいと答えます。
それでショウヘンはジェンシンに手伝ってもらって頑張って受験勉強をし、2人は同じ大学に合格します。
ショウヘンは大学に合格してからホイジャと正式に交際するようになりますが、ジェンシンはショウヘンとホイジャの2人から距離を置くようになります。
愛するショウヘンが女の子であるホイジャと付き合うのを見るのが辛かったからです。
しかしショウヘンは、恋人であるホイジャと親友であるジェンシンの2人とも手放したくありません。
あるとき、ジェンシンはショウヘンに強引にディスコに誘われますが、ショウヘンがホイジャも呼ぼうとしているのを知って、思わず、
「僕か、ホイジャか、どちらかを選べ!」
と口走ってしまいます。
ジェンシンはそのまま自分の下宿に帰ってしまいますが、夜中に警察から電話があり、ショウヘンがオートバイに乗っていて酔っ払い運転で捕まったので迎えに来てくれといわれます。
ジェンシンは警察までショウヘンを迎えに行き、ショウヘンを後ろに乗せて、自分でオートバイを運転して下宿に戻ります。
その晩、二人はジェンシンの狭いベッドで一緒に寝るのですが、ショウヘンは自分の方から積極的にジェンシンに迫り、彼を抱くのです。
ノンケであるショウヘンがなぜジェンシンに迫ったのか、理解できないという人もいるみたいですが、私の解釈はこうです。
ショウヘンはディスコで、ジェンシンから「僕か、ホイジャか?」といわれたとき、ジェンシンが自分を愛していることを理解したのです。
ショウヘンは見かけほど鈍感な人間ではありません。
ラストの浜辺のシーンで告白したように、彼はジェンシンが先生の命令で嫌々自分の友達になったことを知っていました。
そして、孤独な少年だった自分を救うために友達になってくれたジェンシンにずっと感謝していたのです。
そんなジェンシンが自分に恋心を抱き、自分に愛されたがっていることがわかったとき、彼はこれまでジェンシンが自分に示してくれた友情に報いるために自分にはジェンシンを抱く義務があると考えたのです。
つまりあのSEXは「友情としてのSEX」だったのです。
しかしジェンシンと寝たことで、ショウヘンはあらためて自分がゲイでないことを実感します。
それでラストの浜辺のシーンで、ジェンシンに「君が好きだ」と告白されたとき、「お前は俺の一番の親友だ」としか答えられなかったのです。
「お前は俺の一番の親友だ。しかしお前は俺の恋人にはなれない。なぜなら俺はゲイではないから」
ショウヘンはそういいたかったのです。
映画はここで終わりますが、その後、2人の関係はどうなったでしょう。
結局、ジェンシンとショウヘンは別れることになったと思いますね。
「君が好きだ」と告白しておいて、もう親友のフリはできませんから。
ジェンシンはショウヘンと別れて、一人のゲイとして生きて行くことになったと思います。



去年の10月、初めて台湾に行ってわかったのは、台湾には大柄な男性が多いということです。がっしりした骨格にむっちりした肉の付いたゲイ好みの男が多いです。
同じ中華圏でも香港やシンガポールの男性はそれほど大柄でないので、これは台湾人に台湾の原住民の血が混じっているせいではないかと思います。
盛夏光年 Trailer
http://www.youtube.com/watch?v=B1g7G7-CXzI
by jack4africa
| 2012-01-06 00:08
| 世界の映画&音楽

