2012年 03月 09日
福島県民はだれも甲状腺がんにならない |
昨年3月11日に起こった東北大震災とそれに続く福島第一原子力発電所の事故から1年が経とうとしています。
それもあってか、NHKはここのところ、その番組で福島の事故による放射能汚染の恐怖をしきりと煽っていますが、私はこれは世論を反原発に誘導するためのNHKによる意図的な情報操作ではないかと疑っています。
昨年12月に第4回「真の近現代史観」を受賞した札幌医科大の高田純教授の論文、「福島は広島にもチェルノブイリにもならなかった~東日本現地調査から見えた真実と福島復興の道筋」で、
高木教授は、今回の原発事故による低線量の放射線によっては健康被害を受けた福島県民は1人もいない。今回の事故では過酷な環境におかれた原発の作業員ですら、放射線で死亡したり入院している人はいない。
そうした中でわずかな放射線を必要以上に怖がることは、福島の復興をさまたげることに直結すると主張しています。
広島大で研究生活を送った経験のある高田教授は、広島の原爆投下後に降った「黒い雨」による被害状況について、
「池の魚が雨に含まれていた強烈な放射能によって多数死んだ。また黒い雨にぬれた牧草を食べた牛が下痢をし、雨にぬれた子供たちの頭ははげた」
と紹介していますが、福島では
「4月上旬に現地調査で第1原発の門まで行ったが、周辺でも魚が死んでいるわけでもなく、渇きで死んだ牛はいたが、多くの牛は元気で生きていた。牛の状態を見るとはげた牛はいない。見た瞬間に広島の黒い雨と福島の放射線はぜんぜんレベルが違うものだとわかった」
と語っています。
今回の原発事故で原子力安全・保安院は、放出されたセシウムの量が広島原爆の168倍とする試算を公表し大きく報じられましたが、
高田教授によるとこれはまったく意味のない数字だそうで、
「広島でセシウムによって死んだ人はいない。広島の死者は熱線、爆風、そして半減期の短い強力な放射能によるもの。セシウムの放射線はそれほど強いものではなく、今の日本で起きているのは集団ヒステリー状態だといえる」
と断言しています。
高田教授はチェルノブイリ原発事故の現地調査の際、自身でセシウムの入ったきのこを食べるという「人体実験」を行い、
その結果、セシウム137(半減期30年)は人体に入った場合、体外に半分が排出される生物半減期は100日であることを実証しています。
高田教授は大震災後の昨年4月以降、福島県内で住民の甲状腺検査をボランティアで実施し、検査した66人の甲状腺被ばく量は最大でも8ミリシーベルトで、チェルノブイリの事例(最大50シーベルト)と比べて千分の1以下だったそうです。
その線量から計算すると、福島県民が甲状腺がんになるリスクは年間で1千万人あたり1人以下になり、福島県の人口は約200万人であることから、福島県民で甲状腺がんになる人間は1人もいないことになります。
高田教授によると、世界最大の核災害があったのは中国内陸部のシルクロード、楼蘭のあたりだそうで、住民の避難をさせずに核実験が行われ、数十万人が亡くなっているといいます。
一連の中国の地上核実験で放出された放射能の量は、チェルノブイリ原発事故の800万倍に及ぶそうです。
「東京五輪の年(昭和39年)に中国の核実験は始まったが、それ以来、黄砂と一緒に放射能も日本全国に降っていた。ただそれはほとんど報じられることはなかった。ストロンチウムについては今回の福島事故の1万倍の量が降ってきた」。
セシウムの生物半減期が100日なのに対し、ストロンチウムの生物半減期は15年。
「“中国産”ストロンチウムによる日本人の体内被曝量は1~7ミリシーベルトに及ぶが、それでどんな影響があったか。団塊の世代の方々がいちばん影響を受けているはずだが、みな元気でいる」
と、低い線量では健康に影響がないことは「日本人が実験台となって実証された」と解説しています。
この中国の核実験による日本への放射能の飛来についてNHKをはじめとする日本のマスコミは一切、報じていません。
NHKに至っては、中国が盛んに核実験を行っていた時期、その事実を隠して、核実験の舞台になった新疆ウィグル地区(東トルキスタン)でロケを行ってドキュメンタリー番組「シルクロード」を製作し、日本人のシルクロード熱を煽りました。
その結果、多くの日本人観光客がシルクロードを訪れて、被ばくした可能性があるにもかかわらず、NHKはこれについては完全に口を拭っているのです。
NHKが日本人の放射能被害について本当に心配しているのであれば、なぜ中国の核実験による日本人の放射線被ばくの可能性について沈黙を守っているのでしょうか。
そして高木教授によると、中国での核実験やチェルノブイリ事故よりも放射能漏れが比較にならないほど軽微である福島原発の被害だけをなぜ取り上げて、大げさに騒ぎ立てるのでしょうか。
原発周辺の小さな子供を抱える母親の不安につけ込んで放射能の恐怖を煽る一方で、中国の核実験による日本列島の放射能汚染について一切、言及しないのはダブルスタンダードといわれてもしょうがないでしょう。
参照ウェブサイト:福島県民は誰も甲状腺がんにならない
http://sankei.jp.msn.com/science/news/120115/scn12011512010000-n1.htm
by jack4africa
| 2012-03-09 00:02
| 日本と日本人