2013年 02月 05日
レスビアンを捨てた尾辻かな子 |
昨年暮れの衆院選のとき、ネットで候補者一覧を眺めていたら、大阪5区の候補者に尾辻かな子の名前が出ていたのでびっくりしました。
彼女は2007年の参院選で日本初のセクマイ候補として、同性パートナー制度の実現を訴えて立候補し、
マスコミを呼んでパートナーだった女性と同性結婚式を挙げたり、選挙カーで「レスビアンの尾辻かな子です~~」と連呼してまわる、派手な選挙戦を展開して話題になりましたが、
一般のホモやレズからは完全にそっぽを向かれ、僅かな票しか取れず、惨敗しました。
落選後、なにを思ったのか、新宿二丁目に事務所に構えましたが、だれにも相手にされなかったのでしょう、一年かそこらで事務所を畳んで出て行きました。
その後、彼女の噂を聞くこともなく、「あの人はいま?」状態だったのですが、それがいきなり大阪5区の民主党公認候補として現れたので驚いたのです。
選挙用のHPをみると、彼女は現在、老人ホームの職員をしているのだそうです!
共に生きる。
介護現場の経験から
ケアワーカーの兆戦。
政治でしか変えられないことがある。
彼女のHPにはこのようなスローガンが書かれてありますが、
前回の選挙ではあれほど「レスビアンの尾辻かな子」を連呼していたのに、
レスビアンのレの字も出てきません。
レスビアンをやめてケアワーカーとやらになったということなのでしょうか?
2007年に彼女が参院選に立候補したときに、気違いのように大騒ぎして彼女を応援したゲイリブたちも今回の選挙ではウンともスンともいっていません。
あの大騒ぎはいったい、なんだったんでしょうね。
今回、ゲイリブたちが一斉に沈黙を守ったということは、ゲイリブとは縁が切れたということなのでしょうか?
彼女が参院選に出馬した2007年はゲイリブが政治づいた年で、彼女のほかにもゲイリブ活動家を自称していた石坂わたるが、
同じ2007年に実施された中野区の区会議員選挙にゲイであることを前面に押し出して、「新木場事件を繰り返すな」というスローガンを掲げて、立候補したのですが、
東京でホモが一番、多く住むといわれる中野区を選んで立候補したにもかかわらず、肝心のホモにそっぽを向かれて落選してしまいました。
中野区で立候補しておきながら、江東区の新木場公園で起こったホモ狩り事件を利用するそのご都合主義や、
ゲイバッシングの問題を持ち出しさえすれば、ホモの有権者は自分に投票するだろうと考える安直な思考が多くのホモの反発を買ったのです。
この選挙で石坂わたるは、いくらゲイを売り物にしてもセクマイ票は得られないことを痛感したのでしょう。
その4年後に再び区会議員選挙に立候補したのですが、今度はゲイであることを強調するのをやめ、代わりに福祉がどったらこったらと福祉の専門家みたいな顔をして選挙戦を戦い、当選したのです。
このことは石坂わたるにとって、ゲイリブの運動がフリーターの境遇から脱出するための手段でしかなかったことをよく表しています。
彼は区会議員になるためにゲイリブの運動を利用し、それが効果がないとわかると、あっさりとゲイリブ活動家の肩書を捨て、代わりに有権者受けの良さそうな「福祉の専門家」を自称し始めたのです。
今回の衆院選で、尾辻かな子がレスビアンを連呼するのをやめたのも同じ理由からでしょう。
彼女も前回の選挙で、セクマイの票がいかに当てにならないか、身に沁みて味わったはずです。
それで、彼女もまた石坂わたると同様、ゲイリブ活動家の肩書を捨て、有権者受けの良さそうな「介護の専門家」を自称し始めたのです。
海外のメディアで日本のゲイリブ活動家として紹介された彼女でさえ、こんな簡単にゲイリブ活動家の肩書を捨ててしまうんだから、日本のゲイリブ運動というものがいかに底の浅いものだったかよくわかります。
それにしても、前回の参院選で惨敗し、民主党から見放された筈の彼女がなぜ今回の衆院選で民主党の公認を得ることが出来たのでしょう。
今回の衆院選は選挙前から民主党の惨敗が予想されていて、民主党から立候補することを希望する候補者が減ったこともその一因だと思いますが、私は彼女の在日コネクションがものをいったのではないかと考えています。
学生時代に韓国の国技であるテコンドーの選手として活躍し、ソウルに語学留学し、在日の「お友達」が多いと自分で語っている彼女は、元在日の帰化人ではないかという噂も出たくらいの半島好きで、
大阪府の府議時代には、在日朝鮮人の代弁者として在日朝鮮人の権利を訴えています。
今回の選挙でも在日の活動家が多数、応援に駆けつけたと聞いていますが、ゲイリブとは縁を切っても、在日とは縁を切っていないようです。
ちなみに2011年9月に北朝鮮で女性同性愛者が摘発されて「資本主義思想に染まった罪」で公開処刑されたというニュースが飛び込んで来ましたが、尾辻かな子はじめ日本のゲイリブたちがそれに対して抗議したという話は聞きません。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0929&f=national_0929_136.shtmlを参照。
どうでもいいようなくだらない内容のCMについては、いちいちクレームをつけて文句をいうくせに、
北朝鮮については拉致問題は無論のこと、自分たちの専門分野である筈の同性愛者差別に対しても口をつぐみ、一切、批判しないのです。
今回の衆院選で、尾辻かな子は事前の予想どおり落選しましたが、選挙のたびに肩書がコロコロ変わるこんなキムチ臭い女が日本の国会議員に相応しくないことはあきらかで、速やかに消えていただきたいものです。
by jack4africa
| 2013-02-05 00:02
| ゲイリブという幻想