2013年 05月 14日
地下に潜ったゲイリブ |
「ジャックさんはゲイリブが絶滅しかかっていると思っておられるようですが、ゲイリブは絶滅なんかしてません。地下に潜っただけです」
先日、ゲイリブの創生期の運動に関わったという読者の方からこのようなメールをもらいました。
彼がいうには、かってゲイリブ活動家を自称していた連中が、現在は「福祉の専門家」を名乗るようになり、続々と福祉業界に参入しているんだそうです。
なぜゲイリブが福祉の専門家に転身しているかというと、理由は簡単、ゲイリブは金にならないけど、福祉は金になるからだそうです。
そういえば、2007年にゲイであることを売り物にして中野区の区会議員選挙に立候補して落選した石坂わたるは、
4年後の2011年の選挙では「福祉の専門家」に看板を変えて再出馬して当選しました。
やはり2007年にレスビアンであることを売り物に参院選挙に立候補して落選した尾辻かな子も、
昨年暮れの衆院選で大阪5区から立候補したときには、レスビアンのレの字も口にせず、「介護の専門家」とやらに肩書が変わっていました(「レスビアンを捨てた尾辻かな子」を参照)。
実はゲイリブ活動家から福祉専門家への転身には先例があるのだそうです。
現在、文京区の区会議員をしているMという人物がそれで、彼は元はといえば、日本で最初にゲイパレードを開催した、
ゲイ雑誌「アドン」の編集長の南定四郎さんが始めたTAGというゲイグループの幹部で、南さんの代理を務めていたのだそうです。
それが母親がアルツハイマー病になって、家族に女性がいなかったことから、彼が仕事を辞めて介護をするようになったそうで、
独身男性が仕事を辞めて母親の介護をするというのは当時、めずらしかったせいか、彼がゲイであることは伏せて、その介護の様子を朝日新聞が報道し、
それをきっかけに介護の本を出版して認知症を抱える家族の間で名前を知られるようになり、介護で悩む人たちをサポートするNPOと知り合って、
このNPOやそのほかの福祉団体の組織的な応援を受けて区議会議員に立候補、目出度く当選したといいます。
現在は、福祉専門家を名乗ってNHKの番組に出演したりしているそうですが、公の場では、ゲイであることを一切、口にしないため、彼が昔、ゲイリブ活動家だったことを知る人は殆どいないそうです。
もしかしたら、石坂わたるや尾辻かな子もこのM氏を見習って、金にも票にもならないゲイリブを見限って、福祉利権や介護利権を狙うようになったのかもしれません。
あなたはどうしてそんなひねくれた見方をするのか、元ゲイリブ活動家であろうがなかろうが、真面目に福祉や介護の問題に取り組むのはけっこうなことじゃないか、といわれるかもしれませんが、
これまで長年、ゲイリブの行状をみてきた私は、ゲイリブ性善説を信じる気にはなれないんですよね。
学生のときに尾辻かな子の選挙事務所でボランティアをしたという人に話を聞いたことがありますが、
選挙事務所で働いていたのは、全共闘系の活動家やサヨク学生、ゲイリブバーのマスターや店子などの水商売の人間、
あとはどうやって生計を立てているのかがよくわからない怪しげな人間がほとんどで、サラリーマンなんかやっているフツーのホモは一人もいなかったそうです。
そこにゲイリブ界の重鎮を自称するゲイリブ活動家や「人権利権」目当てに集まってきた自称人権活動家などのプロ市民が集まってきて、事務所は一種、異様な雰囲気に包まれていたといいます。
こういう話を聞かされるとゲイリブというだけで信用する気がなくなってしまうのですが、実際、ゲイリブは福祉関係者の間で大変、評判が悪いんだそうです。
メールをくれた方は現在、地方都市在住だそうですが、その地方都市にもゲイリブの団体があって、発展ビーチでコンドームを配るボランティアをしているといいます。
地方のことなので、そのビーチにはみんな車で来るそうで、コンドームを配っているそのゲイ団体のメンバーは、車のナンバーをメモしておいて、陸運局に問い合わせて、車の持ち主の名前を特定し、
特に既婚ホモを狙って職場や家庭に頻繁に電話してきてHIV検査を受けるようにしつこく強要し、検査を受けないと会社の同僚や上司、奥さんや子供にあんたがホモだということをバラすぞ!と脅迫するんだそうです。
地方都市の場合、東京や大阪のような大都会と違って噂が広まるのも早く、それでみんな仕方なくHIV検査を受けるそうですが、
このようにして無理やり、検査を受けさせられた既婚ホモたちは、当然のことながら、このゲイ団体に対しては怒り心頭に達しているといいます。
現在は、このゲイ団体のメンバーがビーチに現れると直ぐに「配り隊が来てるぞ!」とネットの出会い系掲示板で警報が発せられるので、被害者は減ってきているとのことですが。
それにしても、このゲイ団体がやっていることは人権侵害以外の何者でもありません。
常日頃、人権、人権と口うるさくいっているゲイリブたちがどうしてこうも簡単に他人の人権を侵害できるのか理解できませんが、
ゲイリブ業界に詳しい人によると、ゲイリブたちは、口では多様な生き方を尊重するといいながら、実際は、同性のパートナーと1対1の長い付き合いをすることがゲイとしての正しい生き方だと信じていて、
ホモの癖に女性と結婚している隠れホモは「ゲイの裏切り者」だと考えているんだそうです。
それでこういう裏切り者は少々、懲らしめてもかまわないと考えているのではないかといいます。
HIVの予防という大義名分もあるし、HIVの検査を受けることを奨めること自体は、だれからも非難されませんからね。
このゲイ団体は、そのHIV予防活動に対して行政から補助金を受け取っているそうですが、それだけでは満足できなくて、保健所に対してHIVだけでなくそれ以外の感染症対策もすべて自分たちにやらせるように迫り、
そのことで保険所の所長や保健師たちと揉めて、市の福祉担当課長まで巻き込む騒動に発展しているそうです。
それ以外にも精神科医などともトラブルを起こしているそうで、それやこれやでこの地域の福祉関係者は、ゲイリブを蛇蝎の如く嫌っているといいます。
あとプロのカウンセラーになるには、精神保健福祉士の資格を取得する必要があるそうですが、精神保健福祉士を養成する学校では「府中青少年の家裁判」についてかなり詳しく教えているそうです。
ゲイリブたちが起こしたあの裁判ごっこが、カウンセリングにどう関係するのかよく判りませんが、多分、ゲイの人権について啓蒙するとかいう名目で教えているのでしょう。
あの茶番の裁判劇は南定四郎さんとゲイリブ団体のアカーが組んで仕掛けたものだそうですが、その後、南さんとアカーはゲイリブ運動の主導権を巡って熾烈な争いを繰り広げ、
結局、南さんはその争いに負けて、追い出されるようにして、すべての活動から身を引いたそうです。
ゲイリブ活動と縁を切ったあと、南さんは口を開けば「日本にはゲイリブ運動は必要ない」というようになったそうですが、気づくのが遅すぎましたね。
by jack4africa
| 2013-05-14 00:01
| ゲイリブという幻想