2014年 08月 12日
ペルー&イースター島周遊(3) |
☆ショルダーバッグ紛失事件
真夜中に降り立ったリマ空港は意外と寒かった。
南半球は現在、冬なのです。
日本とアメリカは夏だったので長袖シャツ一枚の軽装で通してきたのですが、飛行機を降りると急に寒さを感じたので、
イミグレに行く通路を歩いているとき、立ち止まってキャリーバッグからフリースのジャケットを取り出して着ました。
そしてそのとき横に置いたショルダーバッグをその場に置き忘れてしまったのです!
それに気がついたのは途中のトイレに入ったとき。小用を済ませてふとみると自分の肩にショルダーバッグがかかってないのです!
さっきキャリーバッグからフリースのジャケットを取り出したところに置き忘れたのだとすぐに気づき、取りに戻ろうとしたのですが、
セキュリティ担当らしい若い女性職員が出てきて通してくれません。
向うの通路にバッグを置き忘れた。置き忘れてからまだ数分しか経ってないから、まだあそこにある筈だ。だから通してくれ、と頼んだのですが、英語があまり理解できないらしく、
今、あなたが乗ってきたアメリカン航空の乗客の手荷物の受け取り場所であるバゲージクレームのターンテーブルの横にあるアメリカン航空のカウンターに行けの一点張りです。
ショルダーバッグの中には金目のものは大して入っていません。
例によって安物のデジカメとサングラスくらいです。
しかし、これから乗る予定のフライトのすべてのeチケットにマチュピチュ行きの列車のeチケット、マチュピチュ遺跡の入場券などの大切な書類を入れたバインダーが入っているのです。
あの書類入れを失くしてしまったら、リマに着いたはいいけど、マチュピチュ遺跡は見物できない、イースター島には行けないという事態になりかねません。
セキュリティの女性がどうしても通してくれないので、仕方なくバゲージクレームにあるアメリカン航空のカウンターに行って、そこにいた女性にかくかくしかじかでショルダーバッグを置き忘れたというと、
そのうちターンテーブルに出てくるから待ってろ、といいます。
いや、チェックインした荷物のことじゃないんだ、というと、そんなことはわかってる、とりあえず、待ってろ、そのうち出てくるの一点張りです。
私は元々、飛行機に乗るとき、機内持ち込みサイズのキャリーバッグと小さなショルダーバッグしか持たず、荷物をチェックインすることはないので、バゲージクレームを利用することはないのです。
そのうち、彼女はどこかに行ってしまい、私は彼女にいわれたとおり、ターンテーブルのところで待っていたのですが、中々、バッグは出てきません。
そのとき、ターンテーブルの横で乗客らしい中年女性が荷物取り扱いの責任者者らしい中年男になにかをしきりに訴えている姿がみえました。
彼女に訊いてみると、チェックインした荷物が4個、見つからないとのこと。
その責任者らしいオッサンにかくかくしかじかでショルダーバッグを通路に置き忘れたと説明すると、ケータイ電話でどこかと連絡を取り、
「あなたのバッグはすでに見つかっている。そのうちターンテーブルから出てくるから、ここで待ってろ」
といいます。
私もバッグは見つかると思っていました。
私は飛行機の後部座席にいたので、飛行機を降りたのは一番最後のグループで、そのため、私が途中で立ち止まってキャリーバッグから服を取り出したりしている間に一番最後になった可能性があります。
そのためバッグがほかの乗客によって見つけられる可能性は少ないと思うのですが、バッグを置き忘れたのは乗客専用通路で、一般の人間は入ってきません。
そのため、私のバッグは空港職員が発見した可能性が高いと思うのですが、空港職員が私のバッグをどこかに隠すとは思えません。
しかし、理解できないのは、バッグを置き忘れてから僅かな時間しか経っていず、簡単に持ち運べる小さなバッグにもかかわらず、バッグが出てくるのに随分と時間がかかっていることです。
ターンテーブルから最後の荷物が出てくるまで待っていたのですが、結局、私のバッグは出てこず、ターンテーブルの荷物の出口のシャッターは閉まってしまいました。
それでまた荷物係のオッサンを見つけてバッグが出てこなかったと訴えると、部下らしい若い太った男を呼んで、彼についていくようにいいます。
若い男は空港の到着ロビーに隣接する荷物の運搬エリアの入口のところまで私を連れてゆき、乗客は中に入れないからここで待っているようにいって、中に入って行きました。
しばらくして出てくると、「あなたの荷物は見つかったが、遠くに行ってしまったので戻ってくるのに時間がかかる」みたいなことをいいます。
彼は英語がよく話せず、ときどきプレーンがどうしたこうしたとかいいます。
まさか、あのショルダーバッグをまた飛行機に乗せてアメリカに送り返したんじゃないだろうな!
いい加減、キレかかっているところにさっきのオッサンが登場。
「あなたのバッグがアメリカン航空のカウンターに届いたので取りに来て欲しい」
おっさんと一緒にアメリカン航空のカウンターに行くと、先ほど話したアメリカン航空の女性の隣にセキュリティ担当者らしい若い女性がいて、私のバッグを持って立っていました。
すぐに受け取って中身を調べましたが失くなっているものはありません。
とりあえず安心して、みんなに改めて謝罪と感謝の言葉を述べました。
私の不注意からみんなに迷惑をかけてしまったことに間違いはありませんから。
そのとき、まだイミグレのブースを通過していなかったことを思い出して、イミグレのブースに行ったのですが、ブースの中には誰もいません。
そのへんをうろちょろしていたおっさんに「イミグレのブースは閉まっているのか」と訊いたら、「ノーイングリッシュ」と手を振って追い払われました。
それで仕方なくまた先ほどのアメリカン航空のカウンターに戻ったら、係りの女性は「またか!」とうんざりした顔になりました。
「イミグレのブースが閉まっている」というと、「そんな筈はない。イミグレは24時間、空いていて、最低1人は審査官がいる筈だ」といいます。
彼女と一緒にイミグレのブースに戻ったら、なんと先ほど私を追い払ったオッサンがイミグレの審査官であることが判明。
彼女にいわれてオッサンは渋々、私のパスポートをチェックし、スタンプを押してくれました。
そのあと無事に税関を通過し、両替所で金を両替して一息ついたときはもう午前3時になっていました。
続く
「2014 ペルー&イースター島の旅」
by jack4africa
| 2014-08-12 00:01