2014年 08月 15日
ペルー&イースター島周遊(4) |
☆クスコへ
真夜中にペルーのリマ空港に到着して、そのまま空港で夜明かしして早朝6:50分発のクスコ行きのスターペルーの便に乗る予定だったので、
国内線のチェックインカウンターに移動して、カウンターが開くのを待ちました。
クスコまで乗る予定のスターペルーというのは、ペルーのLCCで、ネットの口コミによると「しょっちゅう欠航する」とか「機体がボロイ」とか評判はよくないのですが、リマ・クスコ間の運賃が1万円以下と安かったのでこれに決めました。
午前4時半にチェックインカウンターが開くと同時にチェックインしましたが、いつも機内に持ち込んでいる機内持ち込みサイズのキャリーバッグはチェックインするようにいわれました。
機内には4キロ以下の荷物しかもち込めないのだそうです。
チェックインを終えて2階の出発ロビーに行くと、早朝なのに人がいっぱいいて、飲食店もすべて開いています。
スターバックやダンキンドーナッツ、マクドナルドなど日本でもお馴染みの店が並んでいましたが、価格も日本と変わりなく、
D4というカフェテリアで食べたコーヒーとオレンジジュース、トーストという簡単なコンチネンタルブレックファーストが16ソル(1ソル≒40円で約640円)しました。
朝食後、クスコ行きのフライトの搭乗ゲートに行く前にセキュリティチェックを受けたのですが、靴を脱げ、帽子も脱げ、バンドは外せ、腕時計も外せと国内線とは思えないほどの厳しさでした。
セキュリティチェックを終わって、ようやく飛行機に搭乗できたのですが、BAe 146という見慣れない小型のジェット機で、
座席の上の物入れは通常の旅客機の3分の1くらいのスペースしかなく、これでは4キロ以上の荷物はもち込めない筈だと納得しました。
機体はかなり古く、通路を挟んだ反対側の座席に座った大柄なオッサンが座席の後ろにもたれたら、背もたれがメリメリと音を立てて後ろに倒れてしまったのには驚きました。
おっさんは結局、別の座席に移って行きましたが。
それにしても飛行機の窓から見る飛行場は真っ白な霧が立ち込めていて、こんなに視界不良では飛べないのではないかと思っていたら、
いつの間にか離陸していて窓からは明るい陽射しが差しこんでいました。
それで思い出したのが、2年前にデリーからラダックのレーに飛んだときのことです。
あのときもデリー上空のスモッグの層を突き抜けたら明るい陽射しが差しこんできたのですが、リマ空港に立ち込めていたのもおそらく霧ではなく、スモッグだったのでしょう。
実際、このフライトは2年前のフライトに似ていました。
あのときは、デリーからヒマラヤ山脈を越えて標高3650メートルのレーに飛んだのですが、今回はリマからアンデス山脈を越えて標高3400メートルのクスコに飛ぶのです。
1時間ちょっとで無事、クスコの空港に到着。
飛行機を降りて空港の建物に入っていくと、旅行会社のブースが沢山あって、到着客にツアーを勧誘しています。
ペルーレイルの看板がかったブースがあったので、鉄道のチケットについて訊いてみることにしました。
ペルーレイルのウェブサイトでチケットを予約してeチケットを受け取ったのですが、ネットの日本語サイトには、
乗車の前日までにそのeチケットを持ってクスコのワンチャク駅まで行って、普通のチケットと交換しなければならないと書いてあったのです。
ブースのおばちゃんにそのことを問いただしてみると、そんな必要はない。あなたの持っているeチケットで問題なく列車に乗れる、そんなことよりクスコのツアーに参加しないかと熱心に勧めてきます。
ペルーレイルの看板を掲げていても、ペルーレイルとは直接、関係ないただの旅行代理店みたいで、それで汽車のチケットのことはこれから泊まる予定のゲストハウスの主人に確かめることにして、おばちゃんには適当に礼をいってその場を離れました。
旅行代理店のブースを離れると、今度は胸に写真入りのIDカードをぶら下げた若い男が寄ってきて、
「私はペルー観光局の人間で、観光客を助けるためにここにいる。あなたはタクシーを必要としていないか」
と訊いてきます。
タクシー代はいくらかと訊くと、「安全なタクシー」は町の中心まで25ソルだといいます。
ガイドブックには15ソルと書いてあったけど、というとすぐに言い値が15ソルまで下がったので、彼にタクシーの手配を頼むことに。
空港の建物の前の駐車場に停まっていたタクシーのところに連れて行かれましたが、外の空気はリマよりも清浄だったものの、やはり酸素は薄く、軽い息切れがします。
タクシーに乗り込んで、運転手に行先のゲストハウスの名前を告げて、いざ出発となったときに、助手席に中年男が乗り込んできて、
「自分は旅行エージェントの仕事をしている。クスコのツアーを沢山用意している。行く気はないか」
といってきました。
日本から着いたばかりで今日はツアーに参加する元気はない、と答えると、それではマチュピチュ行きの列車やマチュピチュの入場券はどうだ、俺が手配してやる、といいます。
汽車のチケットも入場券も手配済みだと答えると、今度はこれから行くゲストハウスの悪口を言い始めました。
「俺はもっとセントロに近い良い宿を沢山知っている」
というのを適当に聞き流しているうちに、タクシーはお目当てのゲストハウスに到着。
タクシーを降りたら玄関に宿の主人がいて、家の中に招き入れてくれました。
レセプションになっている1階の部屋に通されて、そこで奥さんと一緒に今後の予定などを訊かれたのですが、
気になっていた鉄道のチケットのことを訊いたら、空港の旅行会社のおばちゃんと同様、ワンチャク駅に行く必要はない、eチケットでそのまま乗れるといいます。
主人は私が見せたオリヤンタ・マチュピチュ間のeチケットに記載してある7:15という数字を指さして、
「あなたの列車は7時45分発で、その30分前の7時15分までに駅まで行けば良いのですよ」
といいます。
なんか規則が変わったみたいです。
ゲストハウスの主人夫婦もクスコのツアーを勧めてきたのですが、私は日本を出てから30時間以上、ロクに眠っていないことに加えて、
クスコ初日の今日は高山病の予防のために外出を控えて部屋で静養する必要があるからといってツアーの話を断り、案内された部屋のベッドにそのままもぐりこんだのでした。
続く
「2014 ペルー&イースター島の旅」
by jack4africa
| 2014-08-15 00:01