2006年 06月 23日
テポドンよ、飛んで来い! |
北朝鮮がテポドン・ミサイルの発射準備をしているそうで、日米両政府ともミサイル発射を強行したら、経済制裁を行うと北朝鮮に警告してますが、私は日本人の平和ボケを治すショック療法として、むしろ、北朝鮮が日本に向けてミサイル発射してくれることを望みますね。
日本人はとても現実的な国民ですから、実際にミサイル攻撃を受けたら、これは大変だということになって、すぐに憲法を改正して自衛隊を正式な軍隊として認知し、国防のために核武装を検討するようになるんじゃないでしょうか。
一方、ミサイル攻撃などという無謀なことを行った北朝鮮に対する国際社会の非難は一層、高まり、経済制裁も強化されるでしょうから、結果として北朝鮮の崩壊が早まり、日本人の拉致被害者だけでなく、金正日の独裁に苦しむ北朝鮮の国民も解放されることになるわけですから一挙両得です。
北朝鮮は2003年、アメリカとの交渉を有利に運ぶためにNPT(核不拡散)条約からの脱退を宣言し、核兵器の開発を推し進めるのですが、アメリカなどが1968年にこのNPT条約を提唱したそもそもの目的は、日本と当時の西ドイツの核武装を防止することにあったことは、なぜか日本では知られていません。
1968年当時、国連の常任理事国である米ソ英仏中の5カ国はすべて核兵器を所有していて、これら5カ国だけで「核クラブ」を作って核兵器を独占し、それ以外の国には核武装させないように企んだのです。
国際連合は英語ではUNITED NATIONSで、これは第二次大戦の連合国のことで、戦後、戦勝国になったこれら5カ国が国際連合を創って常任理事国に納まったわけです。
日本やドイツが高い分担金を払いながらも、なかなか常任理事国になれないのは、第二次大戦の敗戦国だからです。
NPT条約が日本と西ドイツの核武装を防止することを目的としたのは、当時、自力で核兵器を開発できるだけの技術力を持つ国は、この2カ国だけだったという事実もありますが、やはり、かっての敗戦国に核兵器を持たせたくないというのが戦勝国側の本音だったのでしょう。
特にアメリカは日本に核武装させたくなかったと思いますね。
なぜならアメリカは先の戦争で、広島と長崎に2個も原爆を落としているからです。
アメリカ人の深層心理には、いつか日本に核兵器で報復されるんじゃないかという恐怖が存在すると思いますね。
戦後、日本を占領したアメリカ軍は歌舞伎の「忠臣蔵」の上演を禁止したそうですが、忠臣蔵はご存知のように「仇討ち」の物語で、いかにアメリカが日本の報復に神経質になっていたかが、よくわかります。
NPT条約による「核クラブ」の核兵器独占の試みは、NPTへの加盟を拒否したインド、パキスタン、イスラエルなどが核兵器を保有するようになって失敗します。
特定の国だけが核兵器を所有し、それ以外の国に核兵器の所有を禁じることを正当化するいかなる根拠も存在しないのですから当然でしょう。
そして、現在では北朝鮮がNPTを脱退して、核兵器保有を宣言し、イランが核兵器開発疑惑の只中にいるわけです。
北朝鮮による核兵器の保有は日本にとって特に深刻です。中国に加えて北朝鮮という反日的な隣国が核兵器を所有して、日本を恫喝することになるわけですから。
先日、麻生外務大臣が訪米して、米政府の高官たちを前にして、「北朝鮮が本当に核兵器を所有しているのならば、日本も対抗上、核武装を検討せざるを得ない」と発言したら、その場が凍りついたような雰囲気になったそうです。
アメリカ側としては「ついにくるべきときが来た」という心境だったんじゃないでしょうか。
しかし、実際に北朝鮮が日本にミサイルを撃ち込めば、アメリカとしても日本の核武装を止めることはできないでしょう。
なんといっても、現在、日本はアメリカの重要な同盟国ですからね。
というわけで、「日本は核武装すべきだ」と考えている私としては、是非、北朝鮮にミサイルを撃ち込んでもらいたい、と期待しているのです。
北朝鮮のミサイルなんてどうせ性能は悪いだろうから、被害は最小限に食い止められるだろうし、それで核武装の口実ができれば、けっこうなんじゃないでしょうか。
by jack4africa
| 2006-06-23 02:15
| 国際関係