2007年 04月 20日
オーストラリアでの引退生活は、どれくらい費用がかかるか? |
先日、オーストラリアは日本でいわれている程、住みやすい国ではないという在住者の方の話を紹介しましたが、それでも退職後はオーストラリアに移住したり、ロングステイしたいと考えている方もおられると思います。
その場合、費用はどれくらいかかるのか、前回に続いて、オーストラリア、アデレード在住のTさんがレポートを送ってくださいました。
まず最初に、オーストラリアの退職移住ビザの発行は、数千万円の預金等があり、オーストラリアで働かないことが前提条件になっていることから、相当の資産がないとオーストラリアには移住はできないそうです。
その退職移住ビザが取れたと仮定して、まず住む家を見つける必要があります。
アデレードの場合、2LDK位のアパートのような小さな物件でも、環境が良く安全なエリアで買おうとすれば最低3000万円はするそうで、普通の一軒家なら5000万円以上、それでもシドニーやメルボルンに比べると格安だそうです。
これ以下の価格帯の住宅地域は、日本人の退職者にはとても住めるような環境ではないそうです。
アパートを借りる場合は、安全で便利な地域だと2LDKのアパートで、家賃は月12万以上、やや広めとなると月20万円はするそうです。
生活費(夫婦単位)は、きりつめても月15万円は最低限必要、少し生活を楽しみたいのなら月20万~25万円位は見ておいた方が良いとのことです。
つまり、アパートを借りて住む場合、生活費は、月平均30万円位になるそうです。
自動車は必需品で、日本とくらべ中古車でも割高。トヨタのカローラなど普通車の新車だと200万円。車の登録料年間5万円、自動車保険年間5万円がかかるそうです。
あと老人の場合、個人医療保険は必須なので、その掛け金が夫婦単位で年間20万円以上、単純計算して(自動車購入費やオーストラリア国内旅行費、日本往復運賃など除いても)年間生活費だけで400万円は必要になるとのことです。
これだけの金銭的な負担に加えて、オーストラリア人社会に少しでも入り込もうとすると、最低限の英語能力が必要になってきます。英会話学校などで勉強はできますが、齢をとってからだと中々、上達しないといいます。
また、退屈しないためにゴルフ、テニス、ブリッジ、陶芸などの現地のクラブに入ることがのぞましいのですが、これにも最低限の英語力が必要になってきます。
というような訳で、現実にこれだけの条件をクリアできる日本人のカップルは少なく、引退後の生活を送るために、わざわざアデレードまでやってくる日本人はそう多くないということです。
少数ながら成功している例は、若い時、商社等で海外勤務が多く、夫婦共に英語能力があり経済的に余裕のあるようなカップルだそうですが、それでも健康に自信がなくなると日本に帰国するケースが多いそうです。
齢をとって介護が必要になってくると、老人ホームに入る必要が出てきますが、日本と同様、適切な老人ホームを捜して入るのは中々、大変で、コミュニケーションはすべて英語でしなければならず、いざというときに支えてくれる子ども家族も近くにいないということで、最後の時を迎えるのは やはり日本が良いということになるといいます。
戦後移民で成功しているギリシア系やイタリア系は家族の団結心が強く、2世たちは政治やビジネス各界で活躍していて、それを背景に苦労した一世の自分達の親が安心して入れるバイリンガルの医者、看護婦をそなえた老人ホームを作っているそうですが、
日本人の場合、移民の歴史も浅く、十分にオーストラリア社会に根をおろしていないため、オーストラリア国内で日本人コミュニティーを形成するまでには至っていないそうです。
いずれにせよ、カネがないと、オーストラリアでハッピー・リタイヤメントを実現するのは無理だということのようです。
私自身の海外体験からいっても、若くて元気なうちはビンボー生活もそれほど苦にならないけど、齢をとってからは、経済的な余裕がないと、シンドイだろうと思いますね。
by jack4africa
| 2007-04-20 12:31
| 海外生活&旅行

