2007年 11月 30日
愛シテ イマス。1941 |
股々、フィリピンのゲイ映画を発見しました。
「愛シテ イマス。1941」は、2005年東京国際映画祭で上映された作品で、私は観ていないのですが、第二次大戦中、日本軍に占領されたフィリピンでの日本の軍人と現地のフィリピン人青年のラブロマンスを描いたメロドラマだそうです。
第二次大戦中の日本軍占領下の日本軍人と現地の娘の恋を描いた映画といえば、タイ映画の「メナムの残照」がありますが、普通は男女の恋を描くのに、わざわざ男同士の恋に設定するところがいかにもフィリピン映画らしいです。
「メナムの残照」の日本軍人の名前はたしかコボリ(小堀?)でしたが、この映画ではイチローだそうです(笑)(上の写真)
日本軍に占領されたフィリピンのある町に日本軍の部隊が進駐してきます。
町長は歓迎の式典を開くのですが、余興で歌を披露することになっていた女性歌手が遅刻し、町長はイグナシオという若者に代役で女装して歌ってくれるように頼みます。
イグナシオは、女性的な若者で、歌が上手いことで知られていたのです。
日本軍の隊長、イチローは、女装で歌うイグナシオにひと目惚れします。
イグナシオがイチロー隊長に気に入られたことを知った反日ゲリラのリーダー、エディベルトは、イグナシオに女装してイチローに近づき、日本軍の情報をスパイするように頼みます。
エディベルトとイグナシオは幼な馴染みで、イグナシオは子供のときから、男らしくて優しいエディベルトにずっと片思いの感情を抱き続けていたのです。
そのため、イグナシオはエディベルトの頼みを断わることができず、女装してイーニャという女性になって、イチロー隊長に近づくのです。
こうして二人の交際が始まるのですが、日本兵は残虐だと聞いていたのにイチローはとても礼儀正しく、イグナシオ=イーニャに優しく接してくれます。
やがて、イチローはイグナシオの身体を求めるようになるのですが、男であることがばれたらヤバイので、イグナシオはイチローの求愛を断り続けます。
しかし、イチローの愛が本物であることがわかり、断り切れなくなって、ついに自分が男であることを告白してしまいます。
イグナシオの告白を聞いたイチローは、イグナシオを優しく抱きしめ、「君が男だってことは知ってたよ。でも愛する相手に男も女も関係ない」といってイグナシオにキスするのです。
観た人によると、ここで客席からどっと笑いが起こったそうです(笑)
結局、イチローとイグナシオは結ばれ、愛し合うようになるのですが、イグナシオにとってイチローを愛することは、もう一人の愛する男、エディベルトと自分の祖国、フィリピンを裏切ることになり、
祖国フィリピンと敵国日本の二人の男の間で板挟みになって苦悩する日々が始まるのです・・・
といったようなストーリーらしいですが、日本兵を演じるフィリピン人の俳優の日本語がめちゃくちゃだったり、日本兵の描き方に日本人からみていろいろおかしなところがあったりして、悲劇的なシーンで笑い声が起こったりするので、日本での一般公開は無理だろうということでした。
デニス・トリーリオやっぱり、ゴーゴーボーイ出身なのかしら。
トンチャイ主演「メナムの残照」
by jack4africa
| 2007-11-30 08:28
| 世界の映画&音楽