2008年 02月 01日
オーストラリアの白豪主義と日本の捕鯨 |
オーストラリアの日本を標的にした激しい反捕鯨キャンペーンに反論する日本人の作った「オーストラリアの白豪主義と日本の捕鯨」(Racist Australia and Japanese whaling)という動画がYoutubeに投稿され、
それに反発するオーストラリア人と日本人の間で激しい論戦が繰り広げられています。
オーストラリアをはじめとする欧米諸国の反捕鯨キャンペーンは、「反捕鯨」で書いたように有色人種である日本人にたいする白人の差別意識から出ているものです。
日頃、クジラをめったに口にすることがなく、クジラにさほど関心を持たない日本人までもが、オーストラリアの反捕鯨キャンペーンに反発するのは、
反捕鯨キャンペーンの裏に日本人にたいする人種差別意識が潜んでいることを敏感に感じ取っているからでしょう。
実際、オージー達が、日本の捕鯨を激しく非難する一方で、同じ捕鯨国家である白人国家のノルウェーやアイスランドを殆ど非難していない事実をみれば、
彼らの日本を標的にした反捕鯨キャンペーンが人種的偏見に基づいていることは明らかです。
たかがYoutubeの動画にオージー達があれほど過剰に反応して、外相までが不快感を表明したのは、あの動画がオージー達の痛いところを突いていたからです。
実をいうと、白人にとって最も不愉快なことは、レイシスト呼ばわりされることなのです。なぜかというと、彼らはレイシストだから(笑)
人間というのは、自分が一番、隠しておきたい欠点を他人に指摘されたときに、一番、腹を立てるのです。
またオージー達にとっては、これまでいくら悪口をいっても、からかっても、大人しく黙ったままだった日本人が反論してきたのもショックだったようです。
Youtubeにアップされているオーストラリアの反日的なテレビ番組やCMを観ると、いかにオージー達が好き勝手に言いたい放題、日本や日本人を差別し、侮辱しているかよくわかります。
オーストラリア在住の日本人は、ああいう差別的なTV番組やCMになぜ抗議しないのでしょうか?
オージー達の理不尽な日本叩きをここまで放置して、彼らを増長させたのは、なにをいわれても黙って反論しなかった日本人の側にも責任があると思いますね。
今回のYoutubeの動画は遅まきながら、日本人も侮辱されたら黙っていないということをオージー達に示したわけで、そういう意味では、あの動画がアップされたことは良かったと思います。
「オーストラリアをあんまり非難すると、オーストラリア人の対日感情を悪化させて、これまで築いてきた日本とオーストラリアの友好関係を損なうことになる」
と心配するむきもあるようですが、日本とオーストラリアの関係が悪化して困るのは日本ではなく、オーストラリアの方です。
日本はオーストラリアにとって最大の貿易輸出国で、オーストラリア産の牛肉や小麦、羊毛などのお得意さんですし、オーストラリアを訪問する日本人観光客の落とす金も馬鹿になりません。
先日、来日したオーストラリアの貿易大臣が、「捕鯨問題は日豪友好関係に影響しない」とわざわざ発言したのは、今回の騒動をきっかけにオーストラリアの対日輸出が落ち込むのを危惧してのことでしょう。
そもそも、フランスのドゴール大統領が「国と国の間に友情など存在しない。あるのは利害関係だけだ」といみじくもいったように、国家間の友好関係なんてタテマエでしかなく、現実にはどの国も損得勘定で動いているのです。
1989年に中国で天安門事件が起こったとき、フランス大統領だったミッテランは、テレビに出演して「自国の若者を殺す国に未来はない」と中国を批判し、ほかの欧米諸国と足並みを揃えて、中国に対する経済制裁を発動しました。
その後、中国の人権状況に改善の兆しはいっこうにみられませんが、昨年、フランス大統領に就任したサルコジは、最初のアジア訪問国に中国を選び、
フランスの大手企業30社の代表を引き連れて北京にいって、フランス製武器の中国への輸出を含む3兆円もの商談を成立させています。
しょせん、欧米人の人権意識なんてこの程度のものでしかないのです。
実際のところ、欧米人にとって、人権運動や環境保護運動、反捕鯨キャンペーンを含む動物愛護活動は、非欧米人を支配するための手段でしかないのです。
「ゲイ・オリエンタリズム」に書いたように、西洋はつねに東洋にたいして道徳的優位に立つことで、西洋による東洋の植民地支配を正当化してきました。
現在、世界から植民地はほとんど姿を消しましたが、欧米人たちは、新しい植民地主義である文化覇権主義を推し進めることで、非欧米地域を実質的に支配しようと企てています。
欧米諸国が日本の捕鯨を非難する本当の目的は、クジラを食べる日本人を野蛮人であると決めつけて、日本人にたいして道徳的に優位に立ち、
それにより、日本人に欧米的な価値観を押し付けて、日本を欧米の文化的属国にすることです。
アムネスティーやグリーンピースのような人権団体や環境保護団体は彼らから資金をもらって、その手先となって働いているのです。
欧米のゲイリブ団体も例外ではありません。彼らは、エジプトでの「ゲイ弾圧」やイランにおける同性愛者の死刑を声高に非難して、あたかもアラブ・イスラム圏が同性愛者にとって生き地獄であるかのように宣伝にこれ努めています。
実際には、これらの地域は、欧米キリスト教圏と比較して、ホモフォビアが殆ど存在せず、欧米よりもずっと容易にホモセックスを楽しめるところなのですが、彼らはそのような事実に目を向けようとはしません。
本当のところは、欧米のゲイリブにとって、エジプト人やイラン人の同性愛者のことなんかどうでもいいのです。
彼らの真の狙いは、十字軍以来の宿敵であるイスラム教徒が「同性愛者を弾圧している」と攻撃することで、イスラム教徒が文化的に劣っている野蛮人であると世界に印象づけることです。
2001年にエジプトのカイロのナイル川の船上ディスコを開いていたエジプト人のゲイ達が逮捕されたとき、欧米のゲイリブ団体や一般メディアはいっせいにエジプト政府に対する非難キャンペーンを繰り広げました。
大半のエジプト国民はこの欧米のゲイ団体やメディアの批判に強く反発したといいます。
そこに人種差別とイスラムに対する侮蔑の臭いをかぎとったからです。
このとき、エジプト人が抱いた不快感は、現在、欧米から捕鯨問題で叩かれている日本人には理解できるんじゃないでしょうか。
Racist Australia and Japanese whaling
by jack4africa
| 2008-02-01 00:17
| 国際関係

