2008年 10月 17日
花ざかりの君たちへ~花様少年少女~ |

このテレビドラマは、中条比紗也原作のベストセラーコミック「花ざかりの君たちへ」を台湾のTV局がドラマ化したもので、主役の芦屋瑞稀 (ミズキ) は、台湾の女性ボーカルトリオ、S.H.Eのエラ・チェン、
恋人役の佐野泉は、台湾の人気男性アイドルグループ、飛輪海(フェイルンハイ)のウーズン、佐野の親友でやはりミズキに恋してしまう中津秀一は同じく飛輪海のメンバー、ジローが演じています。
私は少女マンガにはまったく関心がなく、原作も読んでいないのですが、このドラマは偶々、深夜放送で観て面白かったので、レンタルショップで全巻、借りて観ました。
「花ざかりの君たちへ」は、フジテレビでもドラマ化されているのですが、こちらの方は、主人公のミズキを演じている女優が男子生徒に化けた女の子という設定であるにもかかわらず、
どう見ても女の子にしか見えないので、ちょこっと観ただけで興ざめして観るのをやめてしまいました。
その点、この台湾版のミズキ役のエラ・チェンはちゃんと男の子に見えます!
ストーリーは、アメリカ在住の日本人少女、芦屋ミズキが偶々、写真で目にした走り高跳びの選手、佐野泉に一目ぼれし、
少しでも佐野に近づくために日本に帰国して、佐野の在学する全寮制の男子校、桜咲 (オウサカ) 学園に男の子と偽って入学するという、
少女マンガにありがちな奇想天外な話ですが、登場人物一人ひとりの心理がかなり丁寧に描かれているのと、ミズキを演じるエラ・チェンの熱演のお陰で、それほど違和感なくドラマに感情移入できます。
首尾よく男子校にもぐりこむことに成功したミズキは、憧れの佐野と寮で相部屋になるという幸運にも恵まれ、佐野と仲良くなるのですが、
佐野は気絶したミズキを保健室に運ぶ途中、ミズキの胸に触れてしまい、ミズキが女であることを知ってしまいます。
また保健医の梅田北斗 (ホクト) も当然のことながら、ミズキが女であることを見破ってしまいます。
佐野はミズキが女であることを知っても、ミズキ本人も含めてそのことを口外せず、保健医の梅田はミズキに懇願されて秘密を守ることを誓ったので、ミズキはその後も男子生徒として桜咲学園に在学し続けます。
一方、佐野の親友でサッカー少年の中津秀一は、ミズキに心惹かれる自分に気づき、男を好きになる自分はホモではないかと悩みはじめます。
そんな折り、アメリカからミズキの親友、ジュリアがミズキに会うために桜咲学園にやってきます。
勘の鋭い彼女は、ミズキが女であることを佐野は知っているのではないかと疑いはじめ、佐野を問い詰めて、ミズキが女であることを知っていて、ミズキを好きになっていることを白状させます。
「だったら、さっさと知ってることを告白して、ミズキを女の子として愛せばいいじゃないの」
というジュリアに対して、佐野は、
「愛してるから黙ってるんだ!」
と答えます。
ジュリアにしてみれば、ミズキは佐野に恋してて、佐野もミズキのことを好きなんだから、お互いツマラナイ芝居はやめて、フツーの男の子と女の子として付き合えばいいんじゃないか、ということになるのですが、
佐野は、男の子のフリをしているミズキが好きなのです。
佐野は子犬のように自分に付きまとうミズキとじゃれ合うのが好きで、ミズキを自分の「弟分」として愛し続けたいと考えているのです。
女の子でありながら、男の子としてカッコイイ年上の男に愛されるというのは、多分、ボーイズラブ好きの女の子が憧れる理想の愛の形で、
原作のマンガは、そういうBL好きの女の子の理想の愛を描いたためにベストセラーになり、ドラマ化されることになったのではないかと思われます。
ほかにも、このマンガ=ドラマでは、校医の梅田がホモという設定になっていたり、梅田の甥っ子で寮長を務める女たらしの難波南(ミナミ) が後輩の男の子に愛を告白されたりと、
男子校特有(?)の男同士の恋の華が咲き乱れる学園風景が描かれていて、そういう禁断の「男の園」に自分も男の子になって侵入できたらどんなに素晴らしいだろうと夢見る、
BL好きの女の子の妄想をたっぷりと満たす内容になっています。
実際の男子校はどうかというと、関西にある東大合格者数の多さを誇る中高一貫男子校の某有名私立進学校を卒業した知人によると、学校内では男子生徒間のホモ行為は日常的におこなわれていて、
1クラスに5組くらいは周囲公認のステディなカップルがいて、飲み会なんかで盛り上がるとほかの生徒の前で平気で抱き合ったり、キスしたりしていたそうです。
その知人の彼にもステディな恋人がいて、一緒に東大を受験したそうですが、受験のために上京したときも同じホテルに泊まり、試験日の前夜もその恋人とセックスしたといいます。
ただし、知人は無事、東大に合格したものの、ステディのカレは試験に落ちてしまい、別の大学に入学したので、カレとはそれっきりの関係になってしまったそうです。
それにしても、こういう内容のコミックが女の子の間でもて囃され、テレビドラマ化されてヒットする日本や台湾は、やっぱりホモに理解がある国なんじゃないでしょうか。
by jack4africa
| 2008-10-17 03:03
| 世界の映画&音楽

